「奥さんになったげる。」 | THMIS mama “お洒落の小部屋”

ドキドキ あの夜、一夜を共にした藍子、そして恒夫のふたり。
藍子の一押しが効いのか、それ以後一気にふたりの関係は深まって行った。
今までの3年間は何だったのかと思わせるほどに、
恒夫の方が藍子を求め出したのだった。

そしていよいよ、ある夜。
とあるホテルのレストランで、テーブル越しに目の前の藍子に、プロポーズ。

頭を搔きながら、
「藍ちゃん、待たせて…ごめん。俺…で…、良いのかな…???」

そんな恒夫に、藍子、
「ぷっ。何言ってんのよ、今更…。ツ~~しか…いないもん…、私…。」

「…結婚…、して…くれる…???」
「…くっ。はい…。ぷっ。うん。ツ~~の、奥さんになったげる。」

テーブルの下で、恒夫、右手でガッツポーズ。そして、右手で頭の後ろを搔いて、
「はは…、汗びっしょりだ。」

「…ったく~。旦那様~~。」



そして、
「ほい、ツ~~。小籠包。」
スミレに入れて、恒夫の口に、
「熱いよ~。」
藍子。

「うぉ~っほっほっほっ。うんうん、熱いけど…ナイスだ。うめ~~。」
ニコニコ笑顔で恒夫。

藍子、
「ふふ…。」



そしてコチラも、素麺を食べながら、
「うんうん。やっぱりこの季節はこれ…、良いよね~。」
敏光。

順子、
「藍子と恒夫さん、あの時のメールから一気に行っちゃったね~。ビックリしちゃったよ、いきなり、プロポーズ受けちゃったなんて電話来たから。」

「だよね~。はは。これで一安心だ。」

そんな敏光に、
「ま~だでしょ、パパ~。」

そんな順子に敏光、
「ん~~???」

「ウチにだってまだ、ふたり…、いるんだから…。」

その順子の声に、
「あっ…。」

「麻美はともかく、マコは…、絢がいるから尚更、パパが必要なんじゃ…。」
「ん~~。シングルマザーに…か…。ふ~ん。」



レンタルで借りたワゴン車の中で捷子、
「しっかし絢って凄いよね~。」
シートに前屈みになりながら…。

「ん~???」
真ん中の席に座っている麻衣子。

「全~然、泣かないもんね~。」

その捷子の声に、
「え~~。そんな事ないよ~。しっかりと泣く時は泣いちゃうよ~。」
麻衣子。

「うんうん。あるある。」
捷子の隣で麻美。








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庄司紗千 海をこえて

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