素知らぬふりですれ違う…。 | THMIS mama “お洒落の小部屋”

ドキドキ 「はぁ…。なんで朝から…。なんで…こんなに…ドキドキと…。あいつぅ~…。」
瞳美。
「…でも…、もし…あいつが持ってなかったら……。あ~んもう…。支離…滅裂…。」



「あっ、桐生さん…コーヒーっすか~???」
自分の席を立ってドアに向かう将史に遼。

「ん~や…、男の生理現象。」
将史。

その声にいきなりジュリアンと茉祐子、
「ぷっ。」

遼と智也、
「はぁ~~???」

悟朗だけが…、画面と睨めっこして、
「あ~っと、遼く~ん。これ…。ここ、ここ…。」

遼、
「あっ、はい。」



ほんの1、2分。
自販コーナーから出てくる瞳美。そして男子トイレに向かう将史。
何故かタイミングが良過ぎるように、鉢合わせ。いきなりお互いに鼓動が…。
素知らぬふりですれ違う…。

将史、後ろ向きのまま、
「なぁ…。」

こちらも後ろ向きのまま、半ば下向き加減の瞳美、
「う…うん。」

将史、振り向いて瞳の背中を見て、ポケットから…、
「…これ…、おまえんだろ…???」
小さなビニールの袋に入ったピアスを瞳美に向けて。

その声に後ろを振り向く瞳美、
「えっ…。」
目の前に出されたピアスを見て、
「う…うん。…探…してた…。」

「俺の…ポケットに…入ってた…。」
自分の左胸をポンポンと叩いて将史。

「じゃ…、じゃあ…。やっぱり…、あのとき…。」
いきなり顔を赤らめる瞳美。
そして将史の手から自分のピアスを受け取る瞳美。

「あぁ…。…で…、ごめんな…。あんとき…。その…。」

何故かしら瞳美、目を潤ませて、
「バカ。…こんなとこで…。…デリカシーなし。…でも…、あんた…。私も…、ごめん。カッコ…。」

「…ん…???」
「んんん…、なんでもない。あり…がと…。」
そのまま後ろを振り向いて歩き出す瞳美。

将史、
「や~っぱ、あいつのか~~。」

歩きながら瞳美、
「なんで…、涙…出てくんのよ…。…ったく~。」

「…ったく…、愛想のねぇヤツ。」
ボソッと将史。
「…って…。なんだこの匂い…???…あいつの…香水…???」


「さ~てと、仕事、仕事~。」
自分の席に着いて瞳美。

一同、
「ん…???」






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