「付き合え、少し、頭冷やせ。」 | THMIS mama “お洒落の小部屋”

ドキドキ  「…ったく、やってられっかって…。話しになんねぇだろうが…。何やっても、だめだめだめだめ。」
通りを歩きながらぶつくさと…将史。

後ろから、
「おい、将史!!!」
と、将史の肩に手をやり、
「待てって。」
翔太である。

「本気で辞めんのかよ!!!」
「あぁ…。いても、何の得にもなんねぇよ。さっき、課長に退職願、出しちまったからな。こっちの方から辞めてやるよ。」

「…で…、どうすんだよ、これから…???」
「まっ、なんとかなんだろ…。あの部長の事だ、うるせぇ奴がいなくなって、逆に、せぃせぃしてんじゃないの…。」

「いや…。そういう問題じゃねぇだろ。少し、頭冷やせよ。」
「無理なもんは無理。やってらんねぇよ。」

「やれやれ…。この分からず屋が…。付き合え、少し、頭冷やせ。」
「変わんねぇよ、飲んでも…。」

「わ~かった。いいから。いいから…。」

生ビールを一気に飲み干して、
「ほぉ~~。あぁ~。」
将史。
「…ったく~。…ん…???」
将史のスマホに着メロ。

「…ん…???誰…???もしかして…、愛美ちゃん…???」
翔太。

「ん~。」
翔太を見て…。

電話の向こう、
「あ~あたし~。マサ…、今日…空いてる~???果南からドタキャンされてさ…。」
栗林愛美。将史の大学時代からの友人である。

「ん~、…って…、今…飲んでるし…。」
「うそ!!!どこどこどこ…。今から行く。」

翔太の顔を見て将史、
「来るって。」

翔太の笑顔。
そして30分後。愛美、
「か~んぱ~い。良かった~マサ…、空いてて…。」

「…って…。俺も…いるんだけど…。」
翔太。

そんな翔太に笑顔だけ向けて、愛美…。
「どしたの…マサ…。浮かない顔して…???」

翔太…、
「実はさ…、こいつ…。」



「え――――――っ!!!退職―――――っ!!!」
愛美。

「ばか、おまえ。声でけぇだろ!!!」
将史。

「届け…、出したって…。」
低い声で…愛美。
「ど~~すんのよ、あんた、これから!!!…この就職難の時代に…。」






※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


《PR》
庄司紗千 きっと大丈夫

※ご本人の承認の下、紹介させて戴いております。