接戦…、苦戦…。 | THMIS mama “お洒落の小部屋”
  「へぇ~中々やるもんだ女子。」
唇に人差し指を付けながら2階の席で観ている男子バスケ副キャプテンの中居。

「まっ、これで2回戦もうちだな。彼女…何てったっけ…、確か…橘…???」

そう言う沖田に、大輔。
「楓ですキャップ。同じクラスだから…。」
「そうか、そうか…大輔のクラスか…。リーチあるねぇ。女にしては…。う~ん。どう思う…真唯子~~???」

「ふ~ん、いいセン…してるね、コウちゃんのご明察通り。」
右手を頬に当てながら真唯子。

「コウ…ちゃん…???」
と、小さな声で大輔…。

「ふん。沖田公則。名前がおおやけの公で、音読みすりゃ…ね。」
小さくぼそっと言う久保田。

「でも…シッ。このふたり…家……、隣同士だ。しかも…従兄妹同士。」
「えっ…、え~~???」


「あ~ん、何か言ったか~ヤス~???」
「うん~にゃ。」

大輔…、
「…って…、まじかよ…。」


ゲーム終了、自然に陣内の傍で両手を叩いて勝利に拍手を贈る相磯。
にこにこと陣内を見ながら…。
それに照れながら頻りに頭の後ろを掻く陣内。


東京都高等学校バスケットボール高体連。
AブロックからDブロック。それぞれが40校ほど。それぞれがトーナメントである。

2回戦を無難に乗り切り、3回戦を何とか物にした桃李女子バスケではあったが、
勢いもそこまで。

4回戦を接戦ながらも前回も苦戦した強豪、海南大附属高校に、
後半のメンバーチェンジでペースを崩される桃李。

「うそでしょ、こんな子…、前…海南とやった時…いたっけ…???」
マークしてもマークし切れない朱実。

「何なのよ、このボールさばき…。今までの海南と違う。」
絶妙なボールさばきに翻弄される楓。


「ここまでか…。」
静かに息を吐くように呟く陣内。

そして…ゲームセットに桃李女子、
「あ~ぁ。」



接戦…、苦戦…。


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