「ちょっと、ここ、座って…。」 | THMIS mama “お洒落の小部屋”
  「誘導尋問…。あっちゃ~~!この…バカたれ。」
自分の頭をペンと叩きながら朱実。

「いいじゃない、あなたたち3人共、可愛くって綺麗なんだから、彼氏のひとりやふたり…、いたって当たり前だと先生…思うんだけど…。」
「優美子先生…、その言葉…ちょい、刺さるけど…。」

下唇を前に出しながら悔しがる朱実。

「はいはい、まずは…楓ちゃん、着てみてそれ。」
「うん。」

「わ~お、良い、良い、完璧~!」
目を真ん丸にして朱実。

「へへ…どお…???」
「いいんじゃな~い。うん、おっけ~!」

腕組みしながら、楓の全体を上から下まで見る相磯。
「じゃ、楓ちゃん、ちょっと、ここ、座って…。」

椅子の上をトントンと叩いて、
そう言いながら自分のバッグを持って、中からポーチを出す相磯。

「はい…???…あっ!!!そういう事か…。」

相磯が自分に、何のために付き合うか、その理由に合点がいった楓。

「折角の結婚式だもの、ちょっとはね~。お節介だけど、ちょっとお手伝い。」

楓の顔と髪に高校生らしくもあるが、少しだけ化粧を施して相磯。

「すげぇ~楓~、先生~上手~!」
両手をガッチリと組んでニコニコ顔の朱実。

「ヨシ。こんな…感じかな~!いいんじゃない、楓ちゃん。」

そう言う相磯に、
「楓、楓、ちょい、ちょい、こっち!!!」
楓の右手を引っ張る朱実、隣の女子トイレに。

「うはっ、へぇ~いいわ~!」
鏡の自分を見て笑顔になる楓。

「ねね、おっけーだよ、おっけーだよ。」
自分の事のようにはしゃぐ朱実。

「気に入ったかな~???」
トイレに入ってくる相磯。

「ありがとう優美子先生~!!!」
「うん。」


「ちょっと、ここ、座って…。」



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