「ははは…、やっぱり驚いたか、橘。お前と同じ苗字だ…。」 と、陣内洋祐。
「が~、漢字が、お前とはちょっと違う。こうだ。」
と、黒板に向いて「橘樹(たちばな)」と書いて、「大輔」と書く。
「確かに…、あの字はたちばなと読む。」
と、楓。
「えっ…、そうなの楓…???あれで…たちばな…???」
と、朱実。
「うん。…確か…神奈川の昔の群の名前…。今はもうなくなっちゃっているけど…。」
「ふ~ん、さすがは優等生。」
「大輔君は神奈川から、こっちにお父さんの仕事の都合で引っ越してきた…。」
と、陣内。
「あっ、ビンゴ、楓。」
と、朱実。
「たちばな…だいすけ。ふ~ん。」
と、楓。
「まだ引っ越してきて3日目だそうだ、みんな~仲良くしてくれ、頼む。…と、じゃあ~席は~っと、後ろの方…、叶野の前…、空いてるな、そこだ。」
「えっ…ここ…???」
と、朱実。自分の前の空いてる席を指差して…。
「…って、そこしかないじゃん朱実…。はは…。」
と、楓。
「えっ…、あっ…、そう…か…。…だよね。はは。」
教壇から降りてゆっくりと後ろの空いてる席に歩み寄る大輔。
周りの生徒も注目しているその中で、空いてる席に近づいた途端、
「えっ…、あっ…!!!」
と、一瞬声が口から飛び出した。
そして、少しだけニッコリとしながら軽く頭を下げて、
「ここ…かな…俺の…???」
大輔のそのニッコリとした笑顔を見て、
楓も朱実も、ニッコリとして軽く頭を下げ、
「ど…、どうぞ…。」
「あ…あ、ありがとう…。」
と、大輔。
「あ~それから…、大輔君はスポーツは…バスケだそうだ。」
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