その1人の男性…正しく河合拓哉。 そして、神崎奈緒美と小川直樹。健介と紗友莉を見て、
奈緒美も直樹も、そして健介とも、どちらかともなく笑顔で挨拶。
健介がまず最初に、
「神崎社長、そして小川さん、お久し振りです。」
と、一礼してふたりに握手を求める。
そして奈緒美と小川も…。
「こちらこそ、その節はどうも…。」
そんなお互いの挨拶に…、
「えっ…、御二方…、こちらとは…???」
と、辺見。
「ええ、もう既に以前にお会いしてますわ、株式会社アペルトの松下室長、そして鮎川さん。」
と、奈緒美。
「おやおや…そうでしたか、もう既に…。」
と、辺見。
では、コチラ…、と健介と紗友莉を見て河合拓哉を正式にふたりに紹介する。
「コチラ、今回我が社と契約された河合拓哉デザイナー。」
紗友莉は、目の遣り場所を模索していた。
まさか、この場で拓哉を目の当たりにするとは思わなかった。
「コチラは、我が社の取引先の株式会社アペルトの松下室長、そしてチーフの鮎川紗友莉さん。」
と、辺見がふたりを河合に紹介する。
「これは、これは、存じてますよ、河合さん。アペルトの松下です。よろしく。」
そう言いながら河合に自分の名刺を差し出す。続いて紗友莉も、
「…は…じめ…まして…、鮎川…紗友莉…と申します。」
そして河合も名刺を差し出し、健介に握手を求め、そして紗友莉に…、
「河合です、よろしく。」
「はぁ…。」
※※※※※※※※※※※※※