「じゃ…お子様は…???」 と、言う奈緒美に右手人差し指を一本立てて、
「まっ…。…で、どっち…???」
「女の子で…。」
「ほ~んと~!へぇ~!…で…???」
「ようやく…2歳になりました。」
「ふふ…可愛い盛りね…。」
「ありがとうございます。」
「じゃ~今回の契約は、お子さんにバースディプレゼントに…なるのかしら…???」
「…ん、まぁ…、そんなとこ…でしょうか…。」
「…そして…契約終了後は…アメリカですって~素敵ね。」
「おやおや…神崎社長、そこまでご存知とは…。」
「是非、ナテュールで素敵なお仕事、期待…してますわ。」
そう言って、立ち上がり、机の電話…受話器を取り、
「あっ、私…、奈々ちゃん、お願い出来る…???」
河合が辺見の方に身体を寄せて…、
「奈々ちゃん…???」
「そう…。逢えば分かるよ。」
その内、ドアのノックの音。
「へぇ~この人が、あの…噂の…片倉…奈々子さん。」
と、河合。初めて見る男性に、奈緒美を見ながら、
奈々子…かしこまった姿勢で…。
「…片…倉…奈々子…と、申します。……って…、社長…???」
と、語尾を弱く…。
「奈々ちゃん、コチラ、デザイナーの河合さん。河合拓哉さん。この度、辺見さんのナテュールと一年契約された方。これから、河合さんがデザインしたファッション、奈々ちゃんで撮影すると思うから…。一度、会っておいた方が良いと思って…。」
「あ…、ありがとうございます。」
「初めまして…片倉さん。河合拓哉と申します。」
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