「さ…てと、んじゃ亜矢子、そろそろ私…出掛けなくっちゃ。」 「あ~そうね、今日は奈々子、午前中、レッスンだったよね。」
「そう…、だから今もウォーキングのDVD見てんの。先生には、いつまで基礎やってんの…???って、言われてるんだけど…。」
「まぁ…あの奈々子の写真…見たら、そう…なるかな…。」
「でも…基礎をいつもやってないと…、身体がねぇ…。」
「はいはい、んじゃ行ってらっしゃ~い。」
奈々子が向かった場所はオフィス「ルポゼ」
ファッションを総合的にプロデュースしている企業となっている。
その中にファッションモデルのレッスン教室もあり、
その教室で奈々子も時折レッスンを受けている。
当然の事ながら、その企業を経営しているのが社長の神崎奈緒美であり、
その配下には気鋭の役員がおり、
その役員の中にはカメラマンの小川直樹も含まれている。
その小川直樹が惚れ込んだひとりの女性が片倉奈々子である。
奈々子には、それだけのファッションモデルの素質がある事を、
見抜いたひとりのカメラマンである。
そしてもう1つが実績である。
「ルポゼ」自体が、その産声を上げたのが3年前。
神崎自身若い頃にはモデルとしてかなり一世を風靡していた。
そして目標としていたものがあったのだった。
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