テーブルには数冊のファッション雑誌、 その中でもページを広げられて、紗友莉はさっきからずっと、
録画しておいた映画を観ていたのだが、
その内にテレビ点けっぱなしで、ベッドの上で眠りに入っていた。
結局、高槻真子から聞いた電話番号に一度は掛けてみたものの、
留守電に変わり、その時に、ちょっとした小悪魔的な感じに、
そして留守録状態になり、一言…、
「あの…、私…。」
ただのその言葉だけで電話を切ったのであった。
そして、それから3時間後の午後11時過ぎに、紗友莉の携帯に着電。
けれども、その着電はテレビの音に掻き消され、
電話の相手が誰なのかを、翌朝、知ることになる。
「え――――ッ!電話…来てたんだ~凄~い。私…寝ちゃってたんだ…、んもう…全く~!」
ベッドのデジタル時計が午前6時30分の表示になり、
電子音楽が流れる。
全くその電子音にも反応せずに、それから約5分後に、
いきなり目が開き、ブランケットを捲って上半身を起こす健介…。
辺りを見渡し…、
「な~んだ…おいおい…夢かよ…。でも…今の…。」
ベッドの向こうのソファには、ワイシャツの白が…。
「俺…、紗友…。」
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