「今日はちょいと、失敗しちゃったな~!まぁ…ドンマイ、ドンマイ。」 イチゴを食べながら、ファッション雑誌を広げて、
あれこれイメージを膨らます奈々子。
明後日は朝から撮影である。
「ふふ~ん薫兄ぃ、絶対あたし、やるよ。やってみせるよ。」
唯一の奈々子の理解者である片倉薫、
その薫の家族と一緒の写真に、そう呟きベッドに入る奈々子。
奈々子の両親は北海道で生活している。
親の元で生活させたいと、奈々子を育ててきたのだが、
奈々子が高校生の時に、北海道出身のモデルに直に出会い、
その時の言葉に感動したのであった。
「あなた…私以上のモデルに…なれるんじゃない…???」
その言葉に完璧に圧倒され、憧れ、
高校卒業と同時に、一度はモデルになるために上京。両親も、
「若いんだ、一度くらいは自分で生活して見ろ。家を継ぐのはそれからでも良い。」
けれども、その一回目の上京で、
如何にモデルになるのが難しいかと言う事を実感して北海道に戻る。
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