愛子は両腕を思いっ切り伸ばして、 「あ~~美味しかった~ゆっくりした~!」
「ママ…、良かったね~!」
そう、琴美に言われて、
「う~ん、ありがとうね琴~!そして…川ちゃん。サンキュ!」
「いいえ、どういたしまして!ハハ…。」
「さてと…。お腹もいっぱいになった事だし、琴美のママは、これからベッドに戻りますよ~!川ちゃん、ちょっと手伝ってくれる???」
「えっ…???ハイ…???」
少し…、今までとは異なる感じを受けた川岸…。
いわゆる新谷家の夫婦の寝室に向かうと言う事である。
初めて見る新谷家の寝室。
松葉杖を付きながら、ゆっくりと自分のベッドに腰を落とす愛子。
必然的にその松葉杖を床に静かに置く川岸。
何があっても困らないように愛子の傍に同じく腰を下ろす川岸。
川岸が愛子の隣に腰を下ろした瞬間、
静かに川岸の体に凭れるように愛子…。
「川ちゃん…、私…。」
「…あ、愛さん…。」
「……。」
「あ…い…さん。」
「…そばに…いて…。…ね。」
その言葉…、そして目を閉じた愛子の顔…、
薄く開いた唇に…川岸の…それが…。
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