「どうしたのよ琴~!いつもの琴らしくないぞ!」 いつもなら、ベッドの傍に来て母の顔を見ながら、
ニコニコしているはずの琴美が、
今日に限って壁際の椅子に座ったままで、
浮かない表情で…。
「琴ちゃん…、どうした…うん…???」
黙っている事も出来ずに、抱えていたバッグから、
今日学校の担任の先生から渡された案内状、
四つ折りにされたままで川岸に渡し、
川岸はそれを愛子に渡して…。
それを広げて見た瞬間、愛子は、
「あっ、そうか~こういう事か~!それで琴~あんた~!」
思わず右の人差し指を鼻の下に当てて、クスッと笑う愛子。
そんな愛子を見て、
「えっ…???何…、どうしたんですか愛さん???」
「ん~これよ、これ。こういう事。」
「はっ…???」
と、愛子がその紙を川岸に見せると、
「授業参観…。あっ、そうか~な~るほど~!こりゃ、琴ちゃん冴えないや。そういう事ね~!」
と、川岸。
愛子と川岸が琴美の元気ない理由に気付いても、
琴美は…だんだん泣き顔に…。
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