「お父さん、そろそろ行かないと…。利さん、ひとりでやってるから…。」 基子の母親の香苗が川岸から基子の訃報を電話で知り、
すぐさま夫の宗雄に連絡を入れ、一旦自宅に帰っていた。
宗雄が帰宅したその矢先に、大事な取引先からの電話を受けていた。
取引先の取締役の家族の結婚式の仲人となっており、
その事についての話だった。
その電話が終わり、妻の香苗から声を掛けられていた。
「そうだな。」
車を運転しながら宗雄は、
「利さんには…面倒を掛けるな~!」
「そうですよ~!もう…基子を利さんに任せっきりなんですから。」
「分かった、分かった、お前のその言葉は、耳にタコが出来てるよ。」
「けどな~前に見たときは、別に何ともなかったんだがな…。」
「あの子に…何か…あったのかしら…???子供の頃から、体の方は丈夫ではなかったんだけど…。白血病なんて大病しちゃって…。」
「私が悪かったのかね、あいつの夢を叶えてあげられなくて…。」
「そうですよ、お父さんですよぉ。」
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