その粕谷の声に、粕谷の向かいの宴会部長の佐伯も、 「あっ、そっか…、だよな~!じゃ恵美ちゃん、いつも通り、頼める???」
「ほいほい、承りました~!」
「…って、お~い、まだ早ぇ~だろ…???」
と、川岸…。
「ははは…、いいの、いいのお前は、黙って雛壇に座っとれ~!はは…。」
と、佐伯。
「川ちゃ~ん、しっかりと、まっかせなさ~い、大サ~ビスしちゃうからね~!」
と、もう話題満載にノリノリになっている粕谷。
…と、言うのもそのはずである。
粕谷恵美子の旦那が、良く使う居酒屋の店長なのである。
その意味でも、部署内で何かの歓送迎会や、
他のグループでの会合などでは常連の店なのである。
他にも、会社の幹部たちもこぞって利用している店でもあり、
味も好評で、中々評判の居酒屋になっている。
まだ早い、とは言ったものの、
同僚たちの自分に対しての思いやりに感謝して、
いつの間にか、顔も少しずつ綻ぶ川岸だった。
そして「か・わ・ぎ・し」と古川が電話の受話器を右手で押さえながら、
「例のトコ、行こ。」
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