私にとって、第9は何物にも代えがたい思い出が詰まっています。
初めて第9に出会ったのは、高校1年生。
吹奏楽部に入り損ねた劣等感から、
まるで逃げるように飛び込んできた「第9合唱団員募集」の文字。
オーケストラと一緒に歌えるチャンスを逃すまじと、
勇んで合唱部に入部したのでした。
初めてのドイツ語の歌詞。
初めての合唱部のトレーニング。
全てがきつかった記憶があります。
本番の日は、とても緊張しましたが、合唱部のみんなが一緒だったので、
とても楽しかった記憶しかありません。
合唱パートは、時に宇宙と交信するような感覚があったのを覚えています。
そして、時は流れて。
結婚して、誰も知り合いのいない土地に転居した私。
それを打開してくれたのも、また第9でした。
市民合唱団で、新しい友達もできました。
まさに第9がつないでくれたご縁でした。
第9の歌詞はとても壮大で、
高校生の私が歌ってもよかったのだろうかと、
今さらながら思ってしまいます。
今の私にとって第9は、かけがえのない財産となりました。
また機会があったら第9合唱団に入りたいと、
密に思ってはおりますが、声帯の衰えが激しい今日この頃、
ソプラノパートは厳しいかな?
今年もN響の第9を聞いて、戌年を閉めようと思っています。
歌を歌う機会を作って、声帯のリハビリもしないとね。
