今年のSKIPシテイのことを記入した以上、この作品に触れなければなるまい。
この映画、最後の20分でのどんでん返しを謳っているが、そんなものは「物語展開」を楽しむ者には、キダちゃんが工場を解雇される時に判るので、気にならない。
そんなことよりも、多くのイケメンファン以外の人にお伝えしたいのは『何故、マコトは復讐と呼ばず、プロポーズ大作戦を繰り返すか?』なのだ。
何故、マコトはギラギラと復讐の炎を燃やさずに、淡々とリサの彼氏に納まり、あの時と同じようにプロポーズを敢行しようとするのか?
私には「あの時失ってしまったプロポーズの機会」を、その機会を奪った張本人から取り返そうとしているように見える。
もはや、復習の対象者以上の「機会の窃盗犯」にその時の状況や何故救急通報しなかったのか?何故逃げたのか?その時のヨッチの状態?を克明に聞き出し、その告白を世間に晒す。
目的の一つ「ヨッチの存在がこの世から無くなることえお防ぐ」ことには成功した。
だが、マコトは犯罪者になろうとも「リサと一緒に死ぬ」必要は無いのだ。リサだけ爆殺すれば良い。
だが、マコトは、マコトからプロポーズの機会を奪ったリサと共に爆死することを選択する。
これは何故だ?
ロマンチストやイケメンファン、勧善懲悪が好きな方々は、そこに「物語の美しさ」を求めるのかもしれない。だが、ひねくれ者のマーセナリーはそんなこと微塵も求めないので「理由を探す」。復習ならば、こんな回り道をせずに殺すだけでことたりる。
ならば憎き敵に、マコトはプロポーズを受けさせる為に血の滲むような努力を注ぐのだろう。
答えは簡単に与えられる。復讐劇の後、キダッチが訪れる「あの思い出の交差点」で、マコトとヨッチが手を繋いで去って行くシーンで明らかだ。
マコトの本当の目的は「あの日得られなかったプロポーズの答え」を得たかかったのだ。
ヨッチに「YES」と応えて欲しかった。
何でそんなことの為に10年と言う時間と血の滲む苦労をするのかって?
そんな野暮なことには「自分で正解を出し」てくれ!ヨッチは「雨の日の交差点」で『でも、一寸遅かった』とキダッチに辺等しているだろう?
これはキダッチの感情目線だから、客観ではないのかもしれないが、製作者はその意図で観客に提示している。そしてこれが「キダッチがマコトに協力し続ける理由」だし、キダッチに協力し続けられることによって、マコトに「もしかしたら」という気持ちを強くさせ、中学生の時同様に「イジメる奴に制裁を加え」「ヨッチに愛を告白する」行為なのだ。
問題はヨッチの答だけだ。
是非、BD・DVDがリリースされたら、ヨッチは何と応えていたのか「自分なりの正解」を探して欲しい。雨の日の交差点でヨッチがキダッチにした話を参考にして。
