ヒメアノールと夏美のホタル | 自分勝手な“好き・嫌い“で悪いか!

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すごく偏った邦画好きの親父が、持て余す時間で観た映画の好き・嫌いを自分勝手に記すブログ


また大分更新を開けてしまいました。外耳炎やら蜂窩織炎やら、初の真夏日以来体調崩れっぱなしでした。現在は慣らし運転を終えて、活発な活動期に入っていますが、6月は映画よりも、観劇が集中しているので、更新は滞ると思われます。

さて、表題の二本ですが、「ヒメアノール」は佐津川愛美さんが出演されているのと、テアトル系で上映されているので、通院ついでに観てまいりました。
「ディストラクションベービーズ」に続く、意識無き暴力物。唯救いなのは(救いと呼べるのかは不明)この映画の暴力の中心は「いじめに対する復讐から始まっている」ので、最初の動機だけははっきりとしていること。逆に救いのない所は、拳による暴力ではなく、最初から、全てが「殺人」を目的にしており、この物語の暴力の中心は、虐めと最初の復讐から精神的崩壊に陥り、「自分にとって気にくわなかったリ、不都合な存在は“消去”する目的で殺すということ」があげられる。
この映画にも漫画原作が有り、その中で、美しい女性に対する主人公とバイトの先輩との恋の確執。その彼女に主人公のかつてのクラスメイトだった殺人鬼が絡むことによって、多重的な物語が組み上げられているのです。原作はきっと丁寧に物語進行が成されているのだろうけれども、2時間の尺ではその多重構造が見え見えで薄っぺらい。
唯一の救いは“佐津川愛美”さんの後ろ姿のヌードと、情交シーンが入っていることくらい。期待外れでした。

「夏美のホタル」流石廣木隆一監督。ローバジェットなのに(なんせこの公開規模でパンフ制作費用が無い)重厚な日常ドラマを制作しています。
「有村架純&廣木隆一」というコンビネーションは、“ストロボエッジ”そのままですが、あんな少女漫画原作のお伽噺とは違う、重厚な日常ドラマが組み立てられています。
「おとこの一生」以上に、硬質な物語展開になっています。派手さは一切ありませんが、廣木流の日常ドラマの本筋を行くもので、私は大変好む所です。
よって、ハリウッド的大盛映画を好む方には向きません。日本人の情緒が判る人向き。しかし、上質です。
不思議なことに、この映画の発端は「有村架純さんと原作者」の親交にあるそうで、廣木監督はプロデュースが完全に立ち上がってからの参加です。おそらく有村さんが廣木監督を推挙したような口ぶりでした。
本日の舞台挨拶は、主演女優+原作者、という変則的なものだったので、その辺の事情も聴けた次第です。
公開したばかりで、内容には触れられませんが、どの部分でも「親子の情愛」が中心に描かれています。とだけお伝えします。心穏やかになりたい方には最高にお勧めの映画です。