高校一年の文化祭。

どういうわけか
小学生男子二人と知り合い
一日一緒に過ごしたことがある。


どういうきっかけだったか
全然覚えてない。


たぶん、
三年生か、四年生くらいだったような気がする。


一人は男の子らしい
元気なタイプのAくん。
いかにもなやんちゃなタイプ。


もう一人はBくん。
もうちょっと大人しくて
かわいいタイプの男の子。
Aくんの後を付いていく感じ。


二人は近所に住む
友達同士らしかった。


お化け屋敷がおもしろそうだね
ということで
三人で入ることにした。


小さいながらもAくんは
「俺、ぜ~んぜん怖くない!」と
強がって先頭を行ってくれた。

三人で手を繋いで
教室の中を進んだ。


普段と違い、
中は暗幕が貼られてうす暗くて

子どもだましながらも
井戸があったり
柳の木があったり
気味が悪い。


着物を着て顔をメイクで赤く
血塗られたようにしている
同じクラスの男子に

「なんだ、お前かよ!笑」

とか言われながら
私はBくんと
キャーキャー言いながら
大騒ぎ。

「怖かったね~!」と
三人でお化け屋敷を後にした。


体育館では
先輩たちによる
ロックバンドの演奏中。


なぜか私の一つ上の学年は
髪を長く伸ばした
ヘビィメタル好きの
男子が多かったのだ。

体育館の中は
大音量で耳が痛いほど。

「うるさい~!」
と耳をふさぐBくんに対し
Aくんはここでも
「俺、こういうのけっこう好き!」と

背伸びしたような態度。


三人でしばし
色んなバンドの演奏を立ったまま聴いていた。

同じような雰囲気の
いかにもヘヴィメタ好きの男女高校生が
盛り上がっているのを
後ろから見ていた。


お昼は私が自分のおこずかいから
彼ら二人に
やきそばやらジュースやらを
おごってあげた。

二人とも大喜び。


その後は部室に連れて行くと
先輩たちが寄ってきて
色んな話をみんなでした。

先輩がアイスを買ってきてくれた。

先輩の一人は

「おまえらも大きくなったら
こういうことができるぞ。」と

二人の小学生の前で
隣にいた自分の彼女を
後ろから抱きすくめ
「やめなさい!」と
彼女からどつかれていた。
(^^;;


AくんとBくんは
すっかりみんなに懐き
「大きくなったらこの高校に来る。
それで●●部に入る!」と

二人とも言っていた。


夕方、
夕陽が沈みかけ
オレンジ色に照らされる道で
二人と別れた。


「バイバーーイイ!!」
「大きくなったらまた来るからねーー!」


可愛い二人の小学生男子は
手を振りながら
家に帰っていった。



というような出来事があったのを
先日ふいに思い出した。



二人がその後
ほんとにうちの高校に入学したかどうかは
わからないけど

たった一日だけ
そんな風に
友達みたいに過ごしたことが
あったなあ・・・と
懐かしく思い出した。



他にも私の記憶の中で
埋もれている

似たような出来事が
あるのかもしれない。




すれ違っても
もう、
お互い分かるはずもないけれど


その頃通っていた高校の近くに
今の私は住んでいるので


本当に彼ら二人に
どこかで会っているのかも
しれない・・・・・。



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