心優しい男の子チャーリーは、
暖かい家族に囲まれて、つつましく暮らしていました。
ある時、大ニュースが飛び込んできました。
この街にある大きなチョコレート工場へ、選ばれた数人のみがご招待されるというのです!
チャーリーは幸運にもチョコレート工場へのチケットを手にし、
チョコレート工場の主、ウィリー・ウオンカと共に、
チョコレート工場を見学するのです。
この映画、あらすじだけ辿るとファンタジーなおとぎ話のようですが、そこはティム・バートン監督、
なかなかにブラックなテイストです。
工場の入り口では人形たちが躍りながら皆を出迎えるのですが、
途中から燃えます!
燃えながら歌って踊ります。
ね、なかなかブラックでしょ。
工場の主、ウィリー・ウオンカは、ジョニー・デップがとてもユニークに演じてくれています。
この物語の良いところのひとつは、このウィリー・ウォンカが、
決して「良い人」ではないこと。
むしろ、偏屈で屈折して偏見を抱えています。
教育的な指導を子供たちにするかと思いきや、
その動機はけっして道徳的なものではないのです。
この映画、「あなたにとって本当に大事なものは何ですか」と、
問われているように感じます。
そしてこの映画では、
「本当に大事なもの」の答えが示されます。
ウィリー・ウォンカは、
チャーリー少年にその答えを教えてもらい、幸せを手にする結末になっています。
この映画のラストは、とても素敵です。私の大好きなラストシーンのひとつです。
ただし、この映画が示してくれる「本当に大事なもの」は、数ある答えのひとつであって、唯一の答えではないと思うのです。
この映画を観た人の中に、
もしこの作品が提示する答えを持っていない人がいても、
どうか哀しまないでください。
新たに作ってもいいし、
持たなくてもいいのです。
代わりになる「大事なもの」はたくさんあるのですから。
メカより