私の人生のズレの根本は
この2人から始まっている。


茶番女の母と、スルー力が高過ぎる父。


え、それ変でしょ、おかしい、
私じゃなくてあんたたちが変!

てことは分かっているのに、つい


「茶番に乗らなければ」と合わせてしまうし
「無視されたら絶望」と怖いのに


無視力の高い、誠実に向き合えない
対話力のない男とばかりかかわってしまう。



茶番というのは…例えば
中学生の頃のこと。  



登下校途中の集会所で
たむろしてタバコを吸う生徒がいる  

というのが問題になった。  



彼らはただ、仲良く話していただけだし
タバコはポーズだった。



ヤンキーのいかつい人もいたけど、
私の知る顔ぶれで
小学生で同じクラス同じ班だった

眉毛全剃り金髪で、見た目は怖いけど
意外と話が合うし、毒舌で面白くて
仲がいいってほどじゃないけど
嫌いじゃない男子がいた。




見るからにヤンキーだったから
かなり敬遠されていたし

田舎の中でもその地域に住む人たち独特の 

「中学生になったら全員ヤンキー化する」

ってトレースには
不可解ながらも逆らえず

それでも、スーパーとかで顔を合わせた時には
小さく手を振ってくれたりして
私は嬉しかった。

盛り上がったきっかけは

「トーストに砂糖かけるとうまい」って話だった。

私はその頃、朝のトーストに
はちみつをかけることにハマっていた。

親からはちみつはいいが「砂糖は敵だ」と教えられていたので

「そんなことしていいの?!」

という憧れと驚きと…
そんな禁断の食べ方知ってんの?すごい!

という
子供らしい可愛い会話がキッカケだった。

少し前まで毎日大量のプリントを貼り付けたり
課題をするフリをしたり
担任のモノマネしてキレられ
私たちの班だけ別の教室に追い出されたり

そーゆー正直な仲間だったので

中学生になって見た目が「ヤンキー」でも
久しぶりに話したらそんな変わった様子もなくて
なんとなく安心した。

ただ同級生と道端でグダグダしゃべるのは
普通に楽しかった。

タバコが良くない!

て大人たちが大騒ぎしているの
テレビや現実によく見ていたけど

…バカなんじゃないか、と思っていた。

祖父がタバコを吸っていたので
一度試してみたことがあったが

めちゃくちゃ不味くて煙くて
なんの魅力も感じなかったからだ。

でも、見た目に
「何かをふかしたい」みたいなのは
分からんでもないなと思っていたから、

私の中では「ファッション」だったし

副流煙だらけの中に
いなきゃいけないんなら別だけど

カッコつけて吸いたい人が吸うことを
大勢の大人が躍起になってどーのこーの言うのが
アホみたいだなぁと思ってた。

一緒にいるのは、楽しいからだ。

ヤンキーだからって
全然話が合わないわけでもないし

むしろ、なんか可愛い
人間的な話をしてることが多くて
私はその集会所に立ち寄ることが好きだった。

学校から家まで遠すぎて
ただ一人で歩いてるなんて飽きてしまう。

主婦の立ち話となんら、変わりなかった。

が。

誰かが学校にチクった。

私の同級生女子が自分の母親経由でチクリ
学校から親に連絡が来たらしく

塾から帰った私は、
泣き腫らした?みたいな顔の母に

「神前の前に座りなさい!
自分が何をやったか分かっとんのか!」

と問い詰められた。

…何にもしてないけど
意味不明なことで一方的に怒られるのは
季節行事みたいなものだったから

今度はなんだよ…と、萎え疲れつつも
母の前に座った。

続く