私の前歯はインド製である。
前に誰かのコメントのところで書いた気がするけど。
と言うことで今回はインド製の前歯を持つに至ったのか、と言う話。
数年前私はインド旅行をしていた。
当時の彼氏と一緒に旅行していたのだが、一時期彼氏とけんかをして1ヵ月半くらい
一人で旅行していた。
南インドの田舎の町から少し大きい町に行く急行列車に乗ろうとして切符を買ったのだが
駅の表示が不明瞭。
暇そうにしている駅員に聞くと、プラットフォームOOに行け、と言う。
そのプラットフォームに行って停まっていた電車に乗り込んだのだが、いまいち不安。。。
発車近くなり、ほかの乗客が乗ってきた。
私の前に座ったおっさんに「XXに行きたいんだけど、この電車でいいの?」と聞くと
「ノーノー、マダム、ノット ディス トレイン!!」
「え?違うの!?」
「チェンジ!チェンジ!」
と同時に発車のベルが鳴り響く。
「え、だってもう出ちゃうし!」
「ノープロブレム!!カム!」
そして彼はなんと私のバックパックをつかみ、乗降口へ。
えっちょっと待ってマジ??
と思いながら追いかける私。
ゆっくり動き出す電車。
そそそして。
彼は私のバックパックをホームに放り投げたのだった・・・
ひるむ私。
行け、と目配せするインド人。
行くしかない。
私は動き始めた電車から飛び降りた。
・・・・・・・・・。
着地。イテテテ。
肩打ったわー。
?????
何かおかしい。
唇に手をやる私。
唇が切れて血が出ている。
そして唇に何か硬い感触???
手鏡を出してみる。
自分の顔を映し、愕然とする。
歯が。
歯が!!
歯が折れて唇につき刺さっていたのだった。
前歯が2本折れていた。
正確には1本半。(笑)
そしてそのうち1本が唇に思いっきりくいこんでいた。
もう一本はさんさんと日が照るホームに無残に砕け散っていた。
生まれてこの方電車から飛び降りたことが一度もなかった(そりゃそうだ)私は、
動いている乗り物からの飛び降り方を知らなかった。
後に映画などで見ると、皆さん体を丸めるようにして、ゴロン、と着地しているカンジ。
そうかーそうするのかー、と思ったのは後々のこと。
当時は初心者で経験皆無の私。
とりあえずジャンプ。
そして前歯で着地したのだった。
ゆっくり動いていたと思った電車は、意外と速かったのだと思う。
電車から飛び降りて歯が折れ唇に刺さる、
などかつて経験したことがなく、現実味がなかったからなのか、私は意外と冷静だった。
彼氏とはケンカ中で別行動。
ここは満足に英語の喋れる人もいない田舎の駅。
頼れるのは自分だけだった。
長いので続く~