☆食べるのを止めようと思ってるのに、止められない心理と対処法
こんにちは、松本 比菜(まつもと ひさ)です。
今日はちょっと重めのお話。
「食べるのを止めようと思ってるのに、止められない」についてです。
「まつもと漢方堂」でご相談をお受けしていると、「どうしても食べてしまう」というお悩みが少なくありません。
「食べない方がいい」と分かっている食べもの、多いのは「お菓子」ですが、どうしても止められない。
ガマンしていることがさらにストレスになって、もう頭の中は「お菓子」でいっぱいになり、ついに耐えきれず爆食!
お菓子の大量食いのあとは、残念ながら皮膚にブツブツが出て真っ赤に腫れ、痒みが増します。
「分かってるのに、止められない」。
これは、どうしてでしょうか。
ちょっと難しいのですが、過食にはまる方は「自己決定権」を失っていることが多いです。
自分の意志で自分の行動を決める権利を、知らぬ間に奪われているケースです。
たとえば小さい頃に、何をやってもお母さんにダメ出しをされてると、自分で考えて選んだりしても「ムダだ」と学習してしまいます。
結果、無意識の部分に「自分で考えて選んでも意味ない。ていうか、自分で考えて選んだことは実現しない」と刷り込まれます。
意識で「お菓子を食べない」と思っても、無意識が勝手に「『お菓子を食べない』と決めた自分の意志は、意味なくて、実現しない」とひっくり返し、行動がそれに引きずられます。
意識と無意識では、どうやっても無意識の方が強いですからね。
また、
「心の底の底では、本当は●●を欲しているのに、それに直面するのはコワイ/メンドー/どうせうまくいかない/等々……のため、●●の代わりに『お菓子を食べる』ことで欲求を満たそうとしている」
が発動しているひともいます。
これも、「●●の代わりにお菓子を食べる」という公式が無意識に刷り込まれて、本人は全く気づくことなくお菓子欲に振り回されてしまっていますね。
こういう余計な「刷り込み」が無意識に入り込んでいて、そのせいで食養生がうまくいかないとき、どうすればいいのでしょうか。
初めの例、「自己決定権がない」場合だと、「お菓子を食べちゃうんだから!!」となったときに、「本当に、今、自分はお菓子を食べたいのか」と落ち着いて自問自答することが有効です。
自分の心の中の気持ちと、ようく向き合って、本当に食べたいかどうかを調べましょう。
ムシャクシャしてるので憂さ晴らししたいだけなのか、お気に入りのお店の大好きなケーキを味わってくつろぎのひとときを楽しみたいのか。
その上で、「うん、今、わたし、これを食べたい」と分かったら、ゆっくり心豊かに、大好きなケーキを楽しんで味わいます。
食べたあと、「おいしかったー! 食べてよかったな」と幸せな気分になりましょうね。
大丈夫。
多少悪化しても、また漢方&養生で、症状は鎮めていくことができますから。
ここで、
「本当は食べちゃいけなかったんだ。だから味わって、楽しんだりしちゃいけないんだ」
と、味わって幸せになる気分を抑圧すると、食べたのに、
「食べた満足は得られない」
つまり、
「食べてない(だから食べたい)」
ことになります。
分かります?
食べた満足を得られていないのですから、「食べた気がしていない」、つまり無意識の領域に「食べたよ。おいしかったよ。満足だよ」という情報が伝わりません。
無意識的には、「ケーキを食べた」という事実がなかったことになるので、いつまでも「ケーキを食べたい」欲が消えず、いつも欲に振り回されることになります。
だから、よく味わって、食べた満足を得ることが、次の爆食を防ぐのにとても大事なんですね。
また、後者の「●●の代わりにお菓子を食べちゃう」場合、どこかのタイミングで、本当に叶えたい欲求は何なのか、調べる必要があることもあります。
こちらのケースでは、「人生如何に生くべきか」といった、壮大なテーマが潜んでいることも。
「たかがケーキを食べるかどうかの話」とご本人が思っていても、実はその裏に、「こんな人生を生きたくなかった」とか「本当はわたしはああいう風に生きていきたいのに」とか、人生どうするレベルの満たされない感がくっついています。
この満たされない感は直面するのが辛いので、無意識が自分を守ろうと、「ケーキ」で(勝手に)カモフラージュしてしまうんですね。
この場合は、お菓子を食べることを止められても、別の何かにハマるかもしれません。
自分が本当に満たしたかった欲求を満たせていない自分。
その自分を「許す」ことができれば、このタイプの過食は止まります。
こういう「無意識」の話を書くと、瞬時に「スピリチュアルな話だ!」と反応される方がおいでになります。
今日わたしが書いたのは、スピリチュアルの話は一個もなくて、単純に「食べない」を選ぶ意識と「食べる」を選ぶ無意識のギャップが生まれる仕組みと対処法をまとめただけです。
一部のスピリチュアルな方法では、一時的に「うまくできそうな気分」になっても、ギャップそのものが解消していないため、しばらくするとその気分も消え、何も変化しない・結局よくならない……ということがあるようです。
人間、辛いことがあると、楽な方へ楽な方へと逃げる習性があります。
当たり前よ、生き延びていかなきゃならないんだもん。
でも。
「いつものやり方/これまでのやり方じゃダメだ……」と気づいたときには。
自分の限界に、果敢にチャレンジしてみても、いいかもよ。
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