
自分ことの葉
第1話 『自由に楽しくニコニコと』はこちらから
第2話 『 天才との出会い…』
幼少期から少年期のわたしは
自分の思うことを思う通りに
自由に楽しく生きていました
もちろん迷惑をいっぱいかけ
たくさん怒られました
しかし振り返ってみると
いつも上機嫌でニコニコした
小さなわたしがいるのです
ダメ出しされ否定されても
自分を嫌うことなく
前に進めたのは家族や周りの人のおかげ
今思えば奇跡的でした

そんなありのままの自分で生きてきたわたしが
小学生高学年を迎える頃
ある一人の男の子と出会います
幼少期から絵の教室に通い、
絵が大好きだったわたしは
図画工作の時間が大好きで得意
自信もありました
その男の子とは席が隣であることが多く
図画工作の時間も一緒
「ねぇ、こんなの作ってみたけど見てよ」
「おおーすげー、カッコいい」
なんて言い合う工作好きな友達同士でした
ある日、
“空想で自由に水彩画を描きましょう”
とういう授業がありました
空想 自由 水彩 全部わたしが大好きで得意なもの
意気揚々と取り掛かったのですが…
ふと隣の席の友達の絵を見たときに
衝撃が走ります
【 地 獄 絵 図 】 を描いていたのです
断崖絶壁に佇む罪人
崖の下の悪鬼羅刹
赤と黒の鮮烈な地獄世界
今まで見たことも考えたこともない世界観
こいつは天才だと感じた瞬間です
その絵を見た瞬間、自分の稚拙な絵が
恥ずかしくなった感覚を覚えています
「 …… 」
(もう感想すら出ませんでした)

そしてわたしは自分の思う絵が描けなくなっていきます
天才くんの絵を真似てみたり
描きたくもないのにグロテスクな絵を描いてみたり
でも全て劣って見えてしまう
自分の思うことを思う通りできない
自由に楽しくやりたいのにできない
自分の素直な想いを否定してしまう
好きなものを好きと言えなくなっていきます
天才くんが悪いわけもなく
比較して勝手に劣っていると思う自分がいました
誰にでもある挫折なのでしょうか?
それにしてもこの友達の絵は衝撃的な出来事でした
あなたの思い出の中にも思わず自分を否定してしまう事件が
あったかもしれないですね
そしてその衝撃は今も心のどこかで燻っているかもしれません
その体験と向き合うことで今のあなたは
なにを感じるのでしょう?
失意(?)の少年時代を過ごし
地元中学校に進学します
そこでわたしはますます
本心本音を見失っていくのです
自分ことの葉
第3話 『萎縮していく自分』はこちらから
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