ゴールドサンセット 白尾 悠 | まこねえの通勤読書

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活字中毒。はずす本もたくさんあるので全部は書けませんが、最近読んで良かった本、とくに私の好きな人たちにおすすめしたい本を記録します。

星星星

第一幕は、女子中学生がこの世から消えるべき理由を数えているところから始まる。

彼女が公園でみかけた変人のジジイはアパートの隣人だった。

中学生はジジイに「ねえなんでそんなになっても生きてるの?ここにそんな価値ある?それとも死ねなかったの」という言葉を投げつけた。

ジジイは「行くぞ!」と走り出す。彼女はなぜかわからないうちにあとを追いかけてしまっていた。。。

 

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第一幕、第二幕、第三幕と、リストラされた40代独身女性や、定年後して所在なさそうな老人、認知症の男性と孫のふりをしている青年などなど短編が続きますが、

終幕にはそれらが一つの物語へと見事に集結します。

 

中高年の劇団をめぐる連作短編で、生きにくさをかかえている人々が、それでも希望を見出していくというストーリーです。

表紙をめくったときカバー裏に「数えきれないほど失った果てのこの時は、もしかしたら、この上ない贈り物でもあるのかもしれない」と書かれていました。この一文がこの作品を物語っています。

ゴールドサンセットというタイトルは、55歳以上の中高年劇団にまつわるだけあって、人生の黄昏時を表しているのでしょう。

 

個人的には第四幕の「なつかしい夕映え」が好きでした。認知症のおじいさんと、訪ねてきたゲイのカップルのお話。

涙出ました。