「登山=富士山?つまらない?:登ってから言え(笑)」
偶然表示されたSNSの投稿に、
「登山をしていると言うと、必ずいずれ富士山に登るんですか?
と聞かれて面倒臭い」と言う意見があり、
そこに多くのコメントが寄せられていて面白かった。
実はこの意見は何度も何度も見た事があり、
都度、炎上ではないが、
かなりの断定口調意見も多々あり、
独特の雰囲気が醸し出されて来て、
何とも複雑な感覚になる。
一言で言うなら「北アルプスが偉くて富士山はダメ」となる。
その種のスレでは大抵が上記のオチになるのを良しとする空気になっていて、
富士登山経験者でも本音を隠したコメントすらあって面白い。
さて、私が富士登山を志したのはかなり昔の20代前半だった。
この頃から具体的に考えていたのだが、
結果として先ずは身近な亡き父の言動により諦めた経緯がある。
北アルプス派の亡き父は、
「山小屋ってのはな、もっと詰めて下さい、
もっと詰めて下さい、と言われて、
知らない人同士が肩を触れながら寝るんだ。
富士山はもっと混むんだ!!」
と得意気に語っていた。
もちろん亡き父に富士登山経験は無い。(笑)
しかし知らない人とギューギュー詰めで寝る、
と言う言葉は素人を諦めさせるには充分過ぎる威力があった。
20代後半にマラソンを習い、
走行距離は当時おそらく20kmにも満たないレベルだったが、
その時にやっていたら登頂出来ていた可能性もある。
しかし亡き父の言葉の威力は、
その時の私でも富士登山と言う発想そのものが無かったほど酷いものがあった。
その後、従姉が登山を始めて、
バリバリの北アルプス派になったので、
父とよく意見交換をしていたようだ。
その従姉も病に倒れて登山を諦めているが、
他ならぬ私が老いた今、登山を再開している。
初めての富士登山は2022年に吉田ルートからだったが、
過去の北アルプス派の亡き父の言葉だけでなく、
新たな従姉の出現により富士山はつまらないと散々言われたが、
北アルプス派の顕著な特徴としては富士登山未体験者がほとんどなのにある。
もちろん従姉もそうだ。(笑)
実は前述のSNSでもほとんど未体験者が想像で否定意見を述べている傾向が非常に強い。
世の中には全く知らない事に意見する連中が多いのは常ではあるが、
何故か富士登山には顕著に多く、呆れているのが正直な感想だ。
北アルプス派の多くは大抵見事な山岳写真を貼って、
こんなに素晴らしいのだと力説する。
そして富士山はつまならいと断定する。
また、北アルプス派でも富士登山体験者は何故か、
もう二度と登りたくないと言いたがり、
妙なマウント姿勢を強く感じる。
富士登山=北アルプス派だけど登ってみた=やっぱりつまらなかった=偉い私
と言う図式。(笑)
まあ、登った時の状況は人それぞれ違うため、
一概にこうだ、とは言えない。
しかしあくまでも私的な富士登山を体験として語ると。
「過去の全ての体験の中で間違いなく10本指に確実に入って来る」
となる。
でなければ今年で4回目など迎えない。
私の2022年の初チャレンジはコロナ禍の影響で、
カプセルホテルのような形だったので、
むしろ非常に快適に富士登山が出来た。
その後、2023年(富士宮ルート)、
2024年(須走ルート)と登っているが、
カプセルホテル形式ではないも、
かなりゆったりと眠れている。
おそらく父の言っていたかつてのギューギュー問題は、
コロナ禍により解消されている。
ただし山小屋によっては仕切りの無い場所での雑魚寝となるのは変わらない。
だがこの状況は今や北アルプスと何ら変わるものではない。
そこで引き合いに出されるのは混雑となるが、
北アルプスも相当混雑するため、
これまた富士登山と変わらない。
そうして最終的に出て来るのが「風景が単調」と言うものだ。
私は逆に北アルプス未経験なので、
そう言われるとそうなのかな?とも思うが、
リアルに富士登山をしていて、
単調と思った事は一度もない。
むしろ非常に壮大な風景に大感動している。
もっと言うと、ストレート感がハンパないため、
私が普通に行く近隣の登山とは全く異質の感覚がある。
日本の最高峰、単独峰、日本人なら誰でも知っているメジャー感、
非登山趣味人が屈服する感覚(笑)。
そう、ストレートなのである。
正面から「どうだっ!!」と、やって来る感覚。
私も長年、北アルプス派の亡き父や、
従姉から色々言われているため、
今年もし富士山最難関の御殿場ルートから登頂出来て、
全4ルートを制覇したら北アルプスに行こうと思っている。
登山趣味を持ったら行きたくなるのは当然なのだが、
非登山趣味人にとっては全然分からない世界であるのも紛れもない事実だ。
日本アルプスの象徴である槍ヶ岳や奥穂高岳と聞いて、
標高や山容、位置を正確に答えられる非登山趣味人はほぼいないと言っていい。
日本の第二峰である南アルプスの北岳となると、
標高どころか場所すら知らないだろう。
つまりマイナー感がハンパないのである。
メジャーがいいと闇雲に主張する者では決してないが、
非登山趣味人は、絶対に理解してもらえない趣味であるとは思っておいた方がいい。
北アルプス派は自分達こそがメジャーだと思い込んでいるか、
逆にマイナーだからこそ偉いと思い込んでいる姿勢を強く感じる。
従って最初のようなスレッドのコメント見ていると、
典型的な「こじんまり意見」が羅列されていて、
大抵は途中で読むのを止めてしまう。
みんな同じか、と。
ボソボソとオレはいいや、と何か呟いていて、
北アの有名な場所に今年も行くと言っているが、
少なくとも非登山趣味人で共感する人はいないだろうな、
と思われる説得性皆無意見の羅列。
2022年に長い長い休止期間を経てから登山再開をした初心者の私ですらも。
北アルプス派って何なんだろう?と、
その姿勢の醜さに一言言いたい感覚をずっと持っている。
と言ってる私の横にあるのは月刊「山と渓谷」の北アルプス特集だったりする。
既に行く気満々だ。
北アルプス派って本当に何なんだろう?(笑)
終わり
