春夏秋冬の節目。
冬は冬至、春は春分、夏は夏至・・・ときて、秋は秋分、と。
ビジネスシーンでいうと、そろそろ上半期が終わる頃。
仕事でも、プライベートでも
前半戦の自分を振り返り、
後半戦を「どんな風にすごそうか」と考えるのにぴったりなこの週末は
<自分との対話>Dayと称して単身、自然の中を散策へ。
ちなみに
春分や秋分、といった「わけ目」の時期には
自然や大地からよい気をいただくと、運気をよくしてくれるそうですよ。
そんなわけでふと行きたくなって、
霧の中を一路、箱根に行ってきました。

ホントにすごい霧w
で、自然の美もステキですが
今回もうひとつ見たかったのはこちら。

人の手のチカラが生み出す美もよいものです。
アンティークやヴィンテージが大好きなので、
これは会期中にぜひ見に来たかったのです。


ひとつひとつ表情のちがうビーズたち。

ベースガラスにゴールドのバンドーを巻き、
バラに似せたカットガラスや勿忘草を溶着したり、生クリームのようなラインを巻きつけたり。
まるでソフィア・コッポラ監督の映画、『マリー・アントワネット』の世界。
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よく見るとビーズの一粒一粒は、決して均一な出来ばえではありません。
でもむしろ、その油絵のような温かみと愛嬌のある不ぞろいさこそが
不思議に魅力的。
母から娘へ、先輩から後輩へ
ムラーノ島の女達の間で代々受け継がれてきた技術とレシピの中に見え隠れする
砂糖菓子やおとぎ話のようなオンナノコの夢。
そんなものが息づいている
『女の手仕事だからこその魅力』、といえるかもしれません。
中でも愛らしさにキュンとなったのが、
この1890~1910年頃ヴェネツィアで作られたのミルフィオリ・グラス花瓶。

可愛いでしょう~
クリムトの絵の中で女性の手のひらに納まっていそうな小さな両手のついた花瓶。
あるいは小さなキルトのパッチワークのよう。
ミル(千の)フィオリ(花)
という名のとおり、
無数の小さな花々をちりばめたような柄は
金太郎飴のようにモザイクガラスを輪切りにして、それをベースのガラスに
ひとつひとつ溶着させてつくるのだそうです。
一目で「きゃーん」と解けてしまいそうになる、こちらも素敵
1900年代ヴェネチア製の「コンテリエ」と呼ばれる極少ビーズをつないだ
ピンクの光の滝のようなパーティバッグ。


20世紀初めの女性達は、
こんなドレスとあわせてパーティーを楽しんでいたのでしょうね。
ちょっとウラヤマシイ。

実を言えば、ヴェネチアンビーズって
「ちょっとデコラティブだし、マダム向け?お土産でしょ?」
って印象だったんです。
日本人が身につけるにはちょっとToomuchな感じですしねw
でもビーズの歴史や、
繊細でアイデアに溢れたデザインを生み出した職人の物語を知るにつけ
一粒の意匠がぐっと面白くなりました。
こういうのって、まさに安井かずみ的。
『感動とは自分の内にある星と、その 対象物が放射する星が、
すごい光を持って正面衝突することなのだ。
だから、いくら素晴らしい芸術品であっても
見る側に星がなければ素通りするしかない』
まさに!とZUZUの名言に拍手。

これも「ソンソルメ(中に埋め込む)」という技法でつくられた
美しいビーズ。
ベースのビーズに金箔の装飾を施し、上から透明ガラスをかぶせることで
透明なガラスの中に繊細な装飾が沈んでいるように見えるという技術。
その美しさと高度な技術ゆえに、
地位や富の象徴、はては信仰の対象にもなったというヴェネチアのビーズたち。
これもムラーノの女性たちの乙女心と職人魂が生んだ美、なのですね。
わたしもすっかり心奪われてしまいました!
『煌めくヴェネチアンビーズ展~アドリア海の雫~』は
箱根ガラスの森美術館で11/25まで開催中です。
http://www.ciao3.com/museum/kikaku/2012_beads/index.html