なんとかして金、稼ぎてぇなぁ
なんかねぇかなぁ
82歳の父は私にそう訴えた。
6年前のこと。
私:ほやのぉ、免許も返納してるしのぉ
なんかあるかのぉ
タクシー、トラック、バス
ハンドル一筋
仕事一筋で生きてきた父は
その頃、なんとももどかしさを
感じていたに違いない。
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姉の子供たち、幼い3人が
毎週訪れてくれる。
自分ができることは
お金を出すことくらいだ、と
そう思っている父。
年金生活の両親でも
毎週訪れてくれる
姉や子供たちを外食に連れて行くことが
お金に代え難い喜びということは
見ていてわかる。
だからこそ、ふと
私だけの時
本音がこぼれる。
なんとか金稼ぎてぇなぁ。
(冒頭に戻る)
父:死んだら1000万くらい出る保険ねぇんけ?
聞いてみてくれや。
私:82歳で
ほんなもんあるわけないやろぉ!
ほんなもんあったら皆んなはいるわ!笑
ほぉかぁ…
しょんぼりした父をみていたら
もしかしてワンチャンなんかあるかも?
と
お世話になっている方に
お伺いを立ててみた。
さすがにそれはなかったけれど
80歳で生命保険を解約した父に
せめてもの
入院した時にでるよ
ってやつどうです?
とお勧めしてもらったやつがある。
ってことで入ることになったのが
82歳。
父の話↓
父は現在、入院中で
その時に、入った入院保険で
毎日、稼いでいる。
私にはわかる。
父は今、寝たきりで
意思の疎通も難しく
食事も首からの栄養のみ。
一般的には悲しい状態ではあるが…
私にはわかる。
父はほくそ笑んでいる。
うらは生きたった。
(俺は生きたぞ)
さらに
88歳寝たきりでも
稼いでる。
父はそういう人だ。
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母はというと…
父とは真逆の性格で
よくもまぁこの2人が一緒にいれたなぁと
関心するほど
水と油みたいな2人。
そんな母も
父が入院してからは
ガックリきてしまった。
あんなに父に文句ばかり言ってた母は
文句を言うことで
自分の位置を
確認しながら生きていたんだろう。
仲が良いだけが夫婦じゃない。
そこには無限の学びがあったに違いない。
父が入院して
一年。
現在進行形。
母はとうとう崩れてしまった。
つづく

