去年のクリスマス
午前中、父の付き添いで病院へ行った。
そんなことはいつものことで
帰宅後、居間に行くと
コタツからヒョッコリと顔を出した。
あらぁ〜
珍しい〜
どしたの〜
いるのわかったの〜
悟空〜
愛犬 悟空。
悟空は昨年の冬18歳になり
目も耳も疎くなっており
私が近づいても
コタツから出てくることは
なくなってしまった。
ワンコが家族にいらっしゃる方なら
ワンコが主が近づいても気付かない、
ということがどれほどのことなのか
を大半の方は理解してくれると思う。
悟空にはハウスやケージ等はなく
コタツの中が定位置である。
もちろん一ヶ所、
布団をめくって出口を作ってあるし
温度も最弱。
悟空は冬は毎年
あったかコタツで
ヌクヌク丸くなるのが定番なのだ。
そんな悟空がこの日は珍しく
私が部屋に入って来たら
ヒョッコリ顔を出したのだ。
私はしばらく悟空を撫でくり回した。
そして部屋を後にした。
少し後ろ髪を引かれる気がした。
その後しばらくして
わたしはなんとなく
自分が体調が悪いことに気づき
悟空の夜ご飯を母にお願いして
早めに就寝した。
次の日はもっとキツくなっていた。
今日は姉家族が来る…
クリスマスパーティーをしにやってくる。
準備が、
できない、、、
姉に丁寧に謝って
私は久しぶりに
朝から晩まで寝てやろう!と心に決めた。
そして朝、悟空の顔だけ見ようと
居間へ行った。
暗くてハッキリ顔はみえないが
いつものように
コタツで丸くなって寝ている悟空を
確認した。
しばらくして姉家族がやって来た。
私は皆んなに会わないようにした。
姉家族が帰宅したのは18:00頃。
まだまだ絶不調だった私は
悟空のウンコが気になった。
悟空は会陰ヘルニアという病気で
自力でウンコができないのである。
毎日、または2日に1回は
摘便してあげないといけない。
昨夜はとってないから
今日はとってあげないと。
なので夫に悟空を連れてきて、と頼んだ。
夫に抱かれて連れてこられた悟空を
布団の上に寝かすと
明らかに様子がおかしかった。
息が荒い。
身体がぐったりしている。
目もうつろ。
私は悟空はもうダメなんだ、と
直感的に悟った。
動揺する私に夫が
とにかく病院に連れていってみよう、と
言ってくれた。
時間外だったけど
診てもらえることになった。
先生は診るなり
「あぁ…」
「その時が来た、ということだと思います。入院はおすすめしません。後は家族で看てあげるのが一番かと思います。18歳、よく頑張りました。」
私はわかっていたから
先生のその言葉を聞いても驚かなかった。
でも確認出来たことは
とても良かったと思う。
先生、ありがとう。
帰宅後、どんどん息が細くなっていく悟空。
この状態で何日かもってくれるのか。
それともあと30分でいってまうのか。
とにかく悟空のそばにいてあげよう。
私が必ず悟空を看取る。
この日は久しぶりに悟空と一緒に寝れる。
いっぱいいっぱい頭にキスをした。
大好きな
可愛いお手てをずっと握っていた。
いつも喜ぶ喉を撫でてあげた。
私が寝てしまったら
悟空のその時に気づけないから
寝れなかった。
もともと体調が悪かったのもあり
どうせ、寝れなかった。
悟空が突然
普通の呼吸に戻ったような気がした。
あらっ元に戻る?
悟空、元気になる?
パッと目の前が明るくなった気がした。
それから3度、痙攣した。
そして何かを吐き出すような
大きなゲップのような仕草をした。
ゲップのような仕草の後
悟空はゆっくりゆっくり口を閉じた。
そして
もう二度と息をすることはなかった。
2020年12月27日 午前3:10
悟空 永眠。
享年18歳。
悟空はいってしまった。
ここんとこ少し食欲が落ちて
少し、調子が悪そうだったけど
こんなにもアッサリいってしまった。
可愛い可愛い悟空ちゃんが
もうどこにもいない。
悟空に触りたい。
悟空にキスしたい。
悟空にモフモフしたい。
悟空のウンコとりたい。
悟空のオシッコまみれになっても
悟空のウンコまみれになっても
まだまだ君と暮らしていたかった…
もうどこを探しても悟空の姿は見えない。
私は悲しみ切ろうと思った。
毎日、毎日、ずっと泣いた。
悲しい気持ちにフタなんてしない。
悟空がいない悲しみを背負って
それでも私は歩いていく。
悟空が見ててくれると思うから。
悟空に出会えて良かった。
悟空ちゃん、ありがとう。
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生前、悟空を可愛がってくださった皆様
励ましのお言葉、お花、お心使い
ありがとうございました。
私はもう元気です!
まだ時々
泣いちゃうけどね。
髙橋美恵子




