学校給食の最大の問題は「食事摂取基準」 | 幕内秀夫の食生活日記

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 「エサじゃないんだから」小学校の“唐揚げ1個給食”が炎上、栄養基準を満たせばそれでいいのか

 福岡市の小学生の給食がSNSで話題だ。

 麦ご飯、牛乳、味噌汁に、おかずは皿にポツンと置かれた唐揚げが1個だけ。Xのトレンドには「唐揚げ1個の給食」が入った。

小学校の貧相な給食

「福岡市に限らず、貧相な給食は最近SNSでよく話題にあがっています。給食は限られた予算内で作っているので、昨今の急激な物価高の影響を受けていると推測されます。からあげ1個の献立でも栄養素の基準は満たしているようですが、わびしい印象は拭えません。おかわりするにしても、数に限りがあるでしょう」(グルメライター、以下同)

 SNSでは、

《エサじゃないんだから》

《戦時中?》

《コレで少子化対策とか笑わせんな!》

《もっとお金を払うので豪華にしてあげてほしい》

《こども家庭庁解体して給食費にあてたほうがいいんじゃない?》

 と批判的な声が多くあがっている。

「地域差もあると思いますが、物価上昇によって全国的に予算が厳しくなっていると思います。現状でも担当者さんは限られた予算内でできる限りの工夫をしているのでしょうから、何か抜本的な対策をしてほしいと思います。給食は“あれがおいしい”“これが好き”と、友達とわくわくしながら食べてほしいものです」

 “食育”も声高に叫ばれている今の時代、給食は栄養の基準を満たしてさえいれば、それでいいのか?

▼「麦ごはん 牛乳 味噌汁 から揚げ1個」これ?本当なのでしょうか?SNSなどで話題になっているのだから、本当なのでしょうね。でも驚くことではありません。そして、おそらく教育員会は「きちんと栄養基準(ではなく食事摂取基準)を満たしているというコメントが出ているのでしょうね。それに対してこの記事のライターは「食事摂取基準さえ満たせばいいのか?」と批判しているわけです。結論を言えば、もし「食事摂取基準を満たしている」と主張しているのであれば、それは嘘です。一方、批判するライターも食事摂取基準を見ていません。批判になっていません。どちらもどちらです。

 前書、『変な給食』の中で神奈川県の某市の給食を取り上げました。それに対して、教育員会からクレームの手紙が来ました。

「食事摂取基準を満たした給食をしているから問題はない」と言う内容でした。それに対して、私は「情報公開」を求めました。

それが以下です・・・

 1か月分の「食事摂取基準」がどうなっているのか、公開して欲しいと言うものです。結論はたった一日も満たしている日はありませんでした。クレームをつけてきた教育委員会は、食事摂取基準など見ないでクレームをつけてきたのです。

 それとまったく同じ話です。「食事摂取基準を満たしている」と主張するなら「嘘」です。嘘なのですから「食事摂取基準さえ満たせばいいのか?」という批判も間違いです。両者とも食事摂取基準を見ていないのです。ただ、学校側は栄養素を計算しているだけです。と言うより、所詮、食事摂取基準を満たす献立などあり得ないのです。

 まさに、学校給食は意味のない「食事摂取基準」の計算をするからおかしな献立になっています。私たちが生きていくためには、さまざまな栄養素が必要です。ミネラルに関しても、カルシウムだけではなく、カリウム、鉄分、ナトリウム、亜鉛等など。

にも拘わらず、カルシウムだけを重視するから、何でも「牛乳」になってしまいます。

 もし、この福岡の献立も牛乳をやめて、「麦ごはん 味噌汁 から揚げ 野菜料理」にすればいいだけの話です。そらなら、まともな献立になります。食材費の高騰が問題ではありません。意味のない「食事摂取基準」など計算するからおかしな献立になっているだけです。食事摂取基準など考えない、町の食度、あるいは社員食堂で、「麦ごはん 味噌汁 牛乳 から揚げ1個」という献立などあり得ないのです。もし、出したら大騒ぎになるのでしょう。