松岡由美ちゃんのラジオ番組「由美の部屋」の放送開始(2011年10月~)に間に合わせるため、急遽仮の音源でのレコーディングをすることになり、東京のスタジオへ。

「なによ」発売までの道のり~その4~


南青山にある、知り合いのスタジオで録音することにしていたので、当日必要となる歌詞カードや譜面を用意していた時、電話が鳴った。


会長からだった。

「りっちゃん、あのさー。歌詞に”なによ”っていうの、入れて欲しいんだよね」


え?今から?あせる←もちろん、心の声である。クライアントの指示は絶対なので、反抗は出来ません!


「わかりました。もう一度歌詞を見直します」


そう応えるしかない。



ここまでの間に、この言葉を入れて作って欲しいという指示は一つあった。


「あなた、今夜はどこいら辺り?」である。


この表現すら、自分の中で使いこなせていない感がまだあって、

その言葉の持つ心情の深いところまで、表現出来ているか悩んでいたところ。


やっと、なんとか文字数とメロディに辻褄をあわせ、仮とは言え曲が完成したその後で、

「なによ」という言葉を入れるのは、かなりハードルの高い注文だった。


でも、やるしかない!!!!


その時の歌詞がこれダウン


灯るネオンに通り雨
あてのない約束だと知りながら
「君だけだよ」って甘い吐息
ゆうべの記憶に胸焦がす


いつだって恋は欲張り
夢ばかり見て
切ないほどにあなた求める


I Miss You

わがままでいいの
そばにいて

あなた今夜はどこいら辺り



もうレコーディングは明日である。

今から歌詞が変更になりましたーって由美ちゃんに言うのも申し訳ない。

(ずっとこの歌詞でレッスンしてるのになぁ)


結局、現場のスタジオに入ってから正直に会長からの意向を伝え、相談した。


「I Miss You」の部分を「な・に・よ」に変えようと思うんだけど、どうかな?



現場に来ていた事務所関係の人と会長の替わりに来て下さっていた社長が言う。

「いいんじゃない。いや、むしろ前より良いよ!」


好反応!音譜


結局、それで行くことになり、タイトルもその時はじめて「なによ」に決まった。



現場で歌詞が変更になったため、何度か「I Miss You」と歌ってしまう由美ちゃん(ごめんね!)

プロ作曲家がつくる!世界に一つだけのあなたのメロディ

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というわけで、最終的に歌詞はこうなった。


なによ 作詞作曲:橋本理津子


1 灯るネオンに通り雨
   あてのない約束だと知りながら
   「君だけだよ」って甘い吐息
   ゆうべの記憶に胸焦がす


   いつだって恋は欲張り
   夢ばかり見て
   切ないほどにあなた求める


   なによ

   わがままでいいの
   そばにいて

   あなた今夜はどこいら辺り



2 出会いはいつもありふれた
   カケヒキ だまされたふりして
   落ちたら深く沈むだけね
   熱く抱きしめられ恋のワナ


   切なさをワイングラスに
   溶かして揺らす
   着信ばかり気にしてる夜


   なによ

   強がる気持ちさえ
   受け止めて

   あなた今夜はどこいら辺り



3 声聞くだけでうれしくて
   ひとり寝の寂しさも忘れる
   会えない夜を数えながら
   ゆらゆらゆれる恋心


   気付かないフリしてあなた
   抱き寄せるのね
   煙草のにおい胸をくすぐる


   なによ

   一夜の夢でも
   それでいい

   あなた今夜はどこいら辺り


出来上がったCDを持って、会長が入院する病院へタクシーで向かう。

病院の個室に通されてビックリ!
私が宿をとっている品川プリンスの部屋の3倍はある部屋だった(笑)


CDプレイヤーが用意されていて、すぐに聞いてもらう。

手術後でまだ傷もふさがっていないような状態なのに、元気な声で「ここに、ブレイク入れた方が良いな」とか、アレンジに注文をつけてくれる姿にほっとして涙が出そうになった。