2011年7月。


「作曲を依頼したいと言う人がいるんだけど、打ち合わせに熱海まで行ける?」と連絡があった。

全く内容も知らされないまま、交通費を出すのでとりあえず来て欲しいと呼ばれ熱海へ。


前後のスケジュールを調整して、依頼の電話があって翌日には熱海へ向かった。

夏休みまっただ中の温泉地、熱海へ日帰りで・・・(涙)


プロ作曲家がつくる!世界に一つだけのあなたのメロディ

午後1時からの打ち合わせは、秋にレコーディング&プロモーションを予定しているある女優さんの楽曲制作についてだった。


私のことを全く知らない依頼主のその方は「会長」と呼ばれていた。

私も彼を会長と呼ぶことにする・・


とりあえず、自分が今まで作った曲のCDを持っていき、聴いていただいたあと、

カラオケにも入っていると言ったら、旅館の中のカラオケのあるお部屋に誘われ「歌ってみてくれ」と言われた。


・・・「私、歌は本業じゃないんで」とイイワケしつつも、歌うと・・・カラオケ


ほんと、下手だなぁ


あかん、この仕事ダメかも!と一瞬目の前が真っ青に。ガーン


その部屋にはグランドピアノとドラムセット、ギターアンプなどもあり、ちょっとしたバンドが演奏出来るシステムも整ったステージもあった。


会長はそこで、私の作った「東京湾アクアライン」に合わせて、ポロポロとピアノを弾きはじめる。


う、うまい!!!!


よくよくお話を聞くと、1970年代まだカラオケというものが、誕生する前に

バンドマンとして、全国のキャバレーをまわっていたとのこと。しかも鍵盤担当!!


そのあと出てきた一言。


実は、今回のお話は

吉幾三さんに頼むつもりだったんだよね・・・とのこと。



な、なんで大阪に住んでる、全然無名のこの私をお呼びになったのでしょうか?

という気持ち半分、別にここでカッコつけても全然かなわないなーと開き直り半分で

飾らず、自分の考える音楽への想いなんかを訊かれるままに答えていた。


今回は、単に作曲だけではなく、作詞、作曲、編曲、レコーディング、プロモーションと全てに参加して欲しいとのご要望があり、ただ「仕事」っていう感覚でなく、一から一緒にひとつのものを創り上げたいんだっておっしゃる会長の気持ちにすごく動かされ私はこう言った。


「ぜひ、やらせて下さい!良い仕事します」

5時間を超える打ち合わせのあとは、旅館の夜ご飯をご馳走していただく。


プロ作曲家がつくる!世界に一つだけのあなたのメロディ

会長は、すごくゴキゲンで知り合いに電話をかけて

「おもしろい子が見つかった。作曲を頼むんだ!」と話していた。


おもしろいのか、私は・・・


次回は、当の歌い手の女優さん、事務所の社長さんなどとの顔合わせを新宿ですることになり解散。



(つづく)