先日から私の人生ストーリーを綴っています。
前回は、私がどのように夢を実現させたのか、というお話でした。
ありがたいことに、私は素晴らしいご縁にうまく導かれてCAになるという夢を実現させることができました。
私は大学4年生の5月末に会社に入社し、約1年間は学生とCAの二足わらじの生活をしていました。
心の準備もできずに入社したので、半分学生気分のまま…
そんな私は実際に入社して訓練に入り、現実の厳しさを思い知ることになります。
私が入ったのは、韓国のエアライン。
当然、韓国人クルーが大半を占めています。その中に外国人クルーとして入社。
2ヶ月間、韓国のホテルに缶詰にされ、訓練センターでの研修が始まりました。
クラスのメンバーは、韓国、日本人、ウズベキスタン人…とインターナショナル!
授業はすべて英語で行われました。
さほど英語が堪能でないわたしは、授業についていくのが必死でした。
しかも、韓国語能力もゼロ。
韓国語の授業もちんぷんかんぷんでした…(笑)
そして、社会人としての心得もなにもなかった私。
教官に厳しく叩き込まれました。
本当にしんどくて、何度も投げ出したくなりました。
なんでこんなことしなきゃいけないの?って思うことも正直ありました。
でも、やっぱりここでもしっかり者の長女気質・優等生気質がムクムクと顔を出し…
毎日寝不足になりながらも、必死に食らいついて頑張りました。
訓練は、無事に合格。
めでたくフライトできることになったのですが…
ここから、もっともっと厳しい現実が待っていたのです。
フライトは、韓国人乗務員の中に、日本人乗務員が1〜2名という環境。
当初、韓国語もまったくできなかった私は、他の乗務員とは英語でやりとりしていましたが、お客様にはそうはいかない…
韓国人のおじさまおばさまに、英語を使っても通じないですよね。
私がいちばん最初に身につけた韓国語は
「韓国人乗務員をお呼びします」
でした(笑)
韓国人クルーとのやりとりも、フライトに余裕があれば、英語で丁寧に教えてくれるけど、実際に満席フライトとなると、余裕なんて全くないわけで。
余裕がないと、みんな韓国語で会話するから、私は全然分からない…
そして理解できてないと怒られる…その繰り返し。
「あ〜きっとこの人たちは私の陰口を話してるな。」
なんていう場面にも何度も遭遇しました。
韓国語ができない自分が悪い。
韓国語も、仕事もできない自分が悔しい。
そう自分をいつも責めていました。
そんな風に、CAになったばかりの私は孤独感でいっぱいでした。
何度も何度も泣きそうになりながら、必死でこらえていました。
フライトから帰ると、同じ境遇の同期と会って語り合えるのが唯一の救いでした。
しかしそんな中、いつの間にか韓国人のクルーたちともすごく仲良くなっていて、毎日楽しそうにしている、そんな同期がいました。
その子も私と同じで、韓国語ができるわけではありません。
境遇も能力もあまり変わらないはずなのに、どうして私はこんなに孤独で、あの子は色んな人に愛されて、楽しそうにしているんだろう?
そう不思議に思って、わたしは彼女のことを観察していました(笑)
そして、あるとき気づいたのです。
彼女と私の違いは「人に対して心をオープンにしているかどうか」だということに。
彼女は誰に対しても、心をいつも全開にしていたのです。
相手が言葉の通じる相手だろうが、知らない人だろうが、そんなの関係ない。
彼女はいつも100%の自分を相手にオープンにしていたのです。
自分の弱さも、ダメなところも、カッコ悪さも、包み隠さず…
だからこそ、そんな彼女を前にしたみんなが心を開くのだろう。
そう思いました。
反対に私はどうでしょうか?
言葉が通じないから話すのをやめよう。
間違っていたら恥ずかしいし。
きっと私なんて相手にされない。
相手にどう思われるか恐い・・・
そんな風に、自ら殻に閉じこもっていたのです。
私のことを孤独にしていたのは、周りの人や環境ではない。
自分自身だということに気づいたんです。
それまでの私は、コミュニケーション上手になるためには、外国語を身につけること、話し上手になることが必要だと思っていました。
でもそれは違ったのです。
彼女のおかげで、私は大切なことに気づきました。
本当のコミュニケーションとは、相手と心と心で通じ合うこと。
お互いに信頼し合って、心を開き合うことだと…
そのときの私は、頭でそれを理解することはできたものの、実際に行動に移すことはできませんでした。
いざ行動に移してみようとすると、なぜか心にブレーキがかかってしまうのです。
どうしてだろう?と自問自答しても分かりませんでした。
それが、退職後に心理学を学ぶことで紐解かれることになったのです…
次回につづく…
最後までお付き合いありがとうございます。
コミュニケーショントレーナー澤井麻衣子



