5日初日の歌舞伎座襲名公演二ヶ月目の12月大歌舞伎。6日に昼の部、9日に夜の部をみてきました。心配していた新之助(以下敬称略)たった9歳での毛抜、想像をはるかに超えたお芝居にできあがっていて驚くとともに泣けました。
菊之助と勘九郎の京鹿子二人道成寺に團十郎の押戻し。このお二人それぞれの道成寺をみたくなりました。二人にしたのは團十郎の押戻しのパワーが強すぎるからでしょうか。前の方の頭でふたり同時になかなかみえず、どちらかというと菊之助をみてました。次回は全体がみえるお席だと思うので、渡辺保先生の劇評を参考にした見方をしてみたいと思います。
玉三郎と菊之助の新演出の道成寺ではなく普通の道成寺を二人同じ振りで踊り、段の切れ目の菊之助の烏帽子を撥ねて紅白の綱に引っ掛けるのは成駒屋型。上手では勘九郎が烏帽子を取って中啓に乗せて決まっていたそう。
言わず語らぬ、の手踊りから引き抜き二人一緒に鞠歌。菊之助は梅幸の面影、勘九郎は痩せぎすで曽祖父五代目福助の面影と渡辺先生。五代目福助とは!次回はそう思ってみてみます。
次は花笠の「わきて節」を勘九郎一人で踊り、いよいよクドキ。ここからが圧巻なんだそう。
上手から菊之助が手拭い持って現れ舞台中央にまで進む菊之助の振り向いた顔、姿がなんともいえず濃厚かつ思い入れ。誰にみしょとては、普通で、その前後に上手、下手と手拭いを投げ掛けて男を追う振りごく自然に小さく、男の動いて行く具合、距離感をみせて、しどけく、濃厚で厚ぼったい美しさ、芝居の立体感とも見事だと。具体的にはわからなかったですが、花子を追ってうっとりみたのは正解だったかな。気持ちこもってました。
渡辺先生曰く、女形の限り次代の大黒柱であると。素人ながらそれはわかる!猛烈に同感!
クドキ三段目、「ふっつり悋気」になり勘九郎が同じ拵えで手拭い持ってでると舞台は一変。二人対象が繰り返され、男女の振りを分けて踊っていたのだそう。あるときは男女、恋人の如く、ある時は双子の姉妹の如く、またあるときは女同士の恋人の如く、そのありさまはこれまでの娘道成寺にも二人道成寺にもない濃密さで今月のみもののひとつとやら。ここが私にはみえかくれだったし、わからず、落ちつかなかったのです。むずかしいわぁ。山尽くしは二人。手踊りは始め菊之助、のち勘九郎が絡み、クドキの余韻ぷんぷんと残り、鐘入り。後ジテも勘九郎は立役だし、菊之助も最近立役が多いので二人立派。と、ここはそう思いました。
(以下参照抜書加筆)
玉三郎揚巻の助六はもうこれ以上の助六はないと思いました。圧巻。花の吉原に没入し揚巻と助六の愛に目を細めました。絵面でなく楽しいお芝居になっているのでより楽しめました。玉三郎がとにかく圧巻でしたが、勘九郎の白酒売り、通人の猿之助、意休の彌十郎、全員が全員私が思い描く助六の世界にぴったりはまる素敵な素敵な、一生ものの助六でした。




