24日初日以来の歌舞伎座、初日は昼の部三階、夜の部二階東ででしたので、この日は昼の部を一階花横8列目、とちりの「ち」のお席で、みてきました。花道堪能❣️したこと、Instagramに投稿しました。



勧進帳のことはかなりお勉強しましたので😅書きたいことばかりですが、いよいよ今日は千穐楽!おめでとうございます❣️無事に完走できますように!いやめでたい❣️めでたい❣️


勧進帳を次にみれるのは、三月の全国巡業を待たねばなりません。いや、またみられるんです〜❣️しかも初日は安宅の関があった小松です。お練りもあると伺いました。




十三代目市川團十郎白猿襲名興行の初月!スタートした11月歌舞伎座公演は千穐楽を迎えます。昼の部と夜の部に伺います。家族のこと、暮らしを最優先にせざるを得なかった私の成田屋の大名跡のご襲名公演を拝見する夢がやっと叶いました❣️ 



演目には、外郎売、矢の根、助六と、曽我物が並びましたこと、厄災に耐えているいま、ありがたいことと思いを汲みました。


主人公の曽我五郎は御霊信仰とも結びつき、人気が高く人々に好まれ、江戸では各座、正月狂言として必ず新作の曾我物を上演する慣わしとなっていたそうです。


曽我物も数知れず生まれましたが、寿曽我対面ばかりでるようになっていたそうで、対面にかわる明るくめでたい曽我物はないかと考え、思いついたのが外郎売だったと、十二代目團十郎著作の新版歌舞伎十八番で読みました。鎮魂と祈り、、


御霊信仰とは、人々を脅かすような天災疫病の発生を、怨みを持って死んだり非業の死を遂げた人間の「怨霊」のしわざと見なして畏怖し、これを鎮めて「御霊」とすることにより祟りを免れ、平穏と繁栄を実現しようとすること。



八代目新之助の初舞台!の外郎売は、貴甘坊でなく、五郎だったこと、そしてあの見事な五郎は感動を呼びどれだけの人を明るく元気にしてくれたことか!疫病に負けずに生きる喜びを思い出させてくれました。


仇打ものが好まれた江戸の庶民の気持ちと、日本三代仇打ちといわれる、忠臣蔵、曽我物語との関連も興味深くまとめかけています。これはまた別頁で。


勧進帳をみるには、渡辺保先生のご著書「勧進帳 日本人論の現像」をおすすめします。


勧進帳は安宅の関を義経一行が無事越えられることができるかどうか!歌舞伎独特の見せ場、複雑な心情がきっしりとつまっている充実したサスペンス・ドラマであり、たえずハラハラさせられる盛り上がりと官能の陶酔を呼ぶ作品だと書いておられます!その通り!の感動を十三代目團十郎の弁慶はみせてくれます。


義経記(義経の人生の中で史実で確認できない闇の部分を中心に義経の人生を描いている)を原作として成立した能の「安宅」。この安宅をもとにして作られた勧進帳はつまり、すべてフィクションだといってもよく、旅の部分は卷七に描かれた愛発(あらち)の関を通ったときのこと。この関では関守も地頭も留守でしたが家来に勾留されてしまいます。でも弁慶の奇知にとんだ対応で釈放されるんです。


富樫左衛門の現拠となった井上左衛門との出会いは愛発を越えた先の金津に近い街道。義経は笠で顔をかくしましたが一陣の風が吹き上げ左衛門と目があってしまいます。ですが左衛門は馬から降り平伏して道を明け通し見送ったそうです、、


実に興味深い内容の大好きな名著。ぼろぼろになり2冊目😛


もう一冊は、郡司正勝著の「勧進帳」。昨年5月に岩波文庫版がでました。これは、日本古典文学体系98「歌舞伎十八番集」所収の勧進帳を原本とし、その語釈注、演出注、さらに符帳(扮装、鳴物)を付し、実演台本としての立体化を図り、歌舞伎演出の理解の助けとした、とあるだけでなく、本文表記は底本どおりを原則としながら読みやすくされている、薄い文庫本です。勧進帳そのものが短いですからね。でも読み応えあり、まだまだ咀嚼中です。


色々目にとめておきたい箇所もあり、、


10月にも松羽目は使われましたが、11月の松羽目は、新しいものだともTwitterで知りました。この違いは私の眼力ではわからないとは思うけれど、そう思ってみようと思います。


花道から本舞台にかかるとき、十二代目は父十一代目に倣い太鼓座まで入ってから、いつもの位置に行ったそう。團十郎弁慶もそうされてました。立ち方や向きも本業(お能)からいただいたものを尊重し大切にされているとは十二代目のご著書に。成田屋の勧進帳はお能好きの私にとってもとても美しく感じるのはそのためですね。石投げの見得、飛び六方以外はツケが入らないところも、お能を意識してのことだそうです。


勧進帳の読み上げは、実演台本に真正面に向くと書いてありそうされてました。十二代目は、富樫は天皇からの勅定である勧進帳を覗くような人ではなく、様子を窺いに来たと解釈していると。みていてもそう思いました。弁慶の向こうにいる義経をみる富樫の視線を遮るかのようでした。猿之助義経も笠をあげ伺う様子がはっきりわかりました。天地人の見得、不動の見得、元禄見得、石投げの見得!もみどころ!


四つ目(富樫に通行を拒否されでは死ぬより他はないと四天王が四隅に陣取り神聖な護摩壇を作り、祝詞をあげ祈って、実は罰があたるぞと呪いの句を唱え脅かしている)も、山伏問答も緊張感ある大好きな場面。


特に山伏問答は、弁慶は全知全霊をかけ富樫と対峙。弁慶は早めに台詞を言い、富樫はゆっくり問いかけ、途中から弁慶のほうがゆっくり、富樫は次第に早口になるように教わったと。なにを聞いても弁慶が堂々と答えるので、富樫はかっとし詰問になり、両者が丁々発止の応酬になる山場!


最初は兜巾篠懸は武士の甲冑に等しくと威嚇、

同じ兜巾を五智の宝冠と、、平和的な態度、

第三の質問九字の真言に対しては、あらゆる五陰鬼、煩悩鬼、、とさらなる威嚇になり、元禄見得。 富樫、かかる尊き客僧をとなる。


この辺にします🤭


また、矢の根も、背景は背景が青空ではなく板羽目。爽やかな珍しい播磨屋型。歌舞伎座では昭和53年4月に上演されて以来だそう。ここも注目!


夜の部は、矢の根、口上を楽しみ、チケットは大門切手😅🥰、江戸の吉原を覗き、うっとりしに行ってまいります。御霊が鎮まり、厄疫がおさまりますよう、弁慶富樫の知恵と勇気、勇き優しさを学び頂き、免疫力があがりますように。