カオスな5分間 | アルツフルデイズ

アルツフルデイズ

アルツハイマー型認知症になった実母のことと、
アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねます

あーちゃんとお出かけしてホームに戻り、部屋へ行くエレベーターを待っていた時のこと。

時は16時半。
17時からの夕飯に遅れないように戻ったが、施設に一台しかないエレベーターがなかなか来ない。
あーちゃんが心配そうに言った。
あーちゃんはワフウフが行く度にいつもこれを言う。バスと電車を二本乗り継いで面会に行くワフウフにとても気を使ってくれているのだ。
まだ人に対してそんな気遣いが出来るなんて、本当に嬉しいと思う。

だけどね…
あーちゃん、その気遣いの言葉を自分が言ったこと、すぐに忘れちゃうのよ。
だから、一度言い始めると壊れたレコードのようにずーっと繰り返し繰り返し
と、言い始める。
と答えたが、
数分するとまた
と言い出す。
この日、あまりにも繰り返すのでつい回数を数えちゃったんだけど、
16時30分から16時35分のたった5分の間にあーちゃんは9回もこれを繰り返した。
あーちゃんの気持ちは本当に有難いとは思うけど、あんまり繰り返されるとため息をつきたくなるのを抑えるのでこっちも必死。


しかもこの時、入居者のおじいちゃんとおばあちゃんもエレベーターを待っていてその場に一緒にいたので、あーちゃんとワフウフの会話を聞いていたのだ。
「あーちゃんが認知症なのが分かっちゃうなあ…」
と、内心ハラハラしていたのだけど、
あーちゃんが何度も何度も同じことをワフウフに問いかけている横からお構いなしにワフウフに話しかけてくるおばあちゃん。





私、誰と何を喋ってるの⁉︎
おばあちゃんは何故そんなにワフウフの髪に興味がある⁉︎
てか、じーちゃんオナラし過ぎ!少しははばかれ!
エレベーターが来るまでの5分間、このカオスな状態は続いたのだった…。

たかが5分、されど5分。
この5分でこの日の疲れ倍増だったよ。



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