盛岡食いしん爺日記
<音楽が流れます。音量に注意してください。>
日毎、街路樹の緑の勢いが凄すぎる。
なんだか萌黄色が恋しい。
急に春から初夏模様。
行ったり来たりの緩やかな季節の移ろいはどこへ。
Simon & Garfunkel - Mrs. Robinson (Audio)
岩手で一番桜が遅く咲く西和賀。
早く行かないと、芭蕉やカタクリの薄紫を見逃してしまいそう。
11時過ぎ、国道46号線を西へ。
雫石の街へ入り鶯宿温泉の方へ。
奥羽山脈駒ケ岳の辺りの雪はまだ残っている。
もう田圃に水を張っている。
鶯宿温泉に向かう道から、
岩手県道・秋田県道1号線へ。
盛岡から横手まで通じる道。
西南の方角へ走る。
自然に包まれた里山の集落。
確か大村という里。
緩やかな長い坂を上るたび、標高が高くなる。
山の懐に分け入る。
しばらく走ると山伏トンネル。
昔は九折の狭い路で峠を上った。
今は一気に抜けると、もう西和賀町沢内。
西に標高1439メートルの和賀岳が見えてくる。
山頂が秋田県との境。
西に奥羽山脈の和賀岳、真昼岳などが連なり、
東側に800メートル級の山々が聳えている。
奥羽山脈の向こうは秋田県で、東の山塊を越えれば花巻。
その間に和賀川が南北に30キロ以上もある細長い盆地を作った。
旧南部藩の隠し田と言われた沢内三千石。
日本海から北西の風にのり、奥羽山脈を越え盆地に雪を降らす。
家の1階を軽く超えるほどの豪雪地帯だ。
山伏トンネルを抜け、沢内に入り、
数分も走れば「そば」の幟が見える。
そば屋「利久庵」だ。
店の外にまで並んでいたが、待つことにした。
盛岡の懐石料理の店が西和賀の山里で
土日祝日だけ開く行列のできるそば屋「利久庵」
大通に「和味彩々 田(でん)」とう懐石の名店があり、
そのオーナーが、西和賀沢内にそば屋を始めた。
冬は休業し、春から晩秋までの土日祝だけ店を開く。
今では行列のができる店だ。
2020年に通りかかり、見つけてからファンになった。
店の内外に何組か待っていたが、意外に早く順番が来た。
始めに「玉こんにゃく」。
弾ける食感、芯までつゆが染みている。
一緒の方は、かけそばと野菜と薄衣のタラの芽の天ぷら。
綺麗で品のよいそば。
喉越しのよさと後に残るそばの風味。
「言うことなし」と目を細めては箸を動かす。
そばは喜六そばの赤喜製麺。
タラの芽天を一ついただいた。
口に入れるといい香りがして優しい苦味。
噛むとほくほくとして美味しい。
私は「小海老とごぼうのかき揚げサラダそば」。
丁寧に作られたかえしを何種もの鰹節の出汁で割る。
基本の返しがしっかりしているので応用がきく。
老舗そば屋の直利庵の女将さんから聞いた話を思い出す。
サラダそばのつゆが奇麗なそばに絡む。
小海老もプリプリで丁度よい揚げ具合。
ごぼうは海老の甘味を引き立てる。
美味しい~
ニシン煮。
出汁のきいた汁が染みわたり、
くさみもなく柔らかい。
そば湯を飲みながら、
今年も西和賀に春が来たと実感する。
ただ例年より早く、そして一気に景色が変わった様だ。
もしカタクリが終わっていても仕方がない。
美味しいそばのお陰でちよっとした心のゆとり。
西和賀の新緑や紅葉の探索は、たいてい「利休庵」から始まる。
季節の味をしっかり堪能し西和賀を見て回る。
腰を上げ、店の方と少し話ができた。
5日、6日と晴れて混んだそうだ。
今年こそ、大通の店に行かねば。
利休庵を出ると、まだ車が駐車場に続けて入って来る。
どこかに出かけて、
その土地で働く人や暮らす人と話したり、
新しい出会いがあったり、予期せぬ遭遇もある。
久し振りに会い癒されたり、初めての人と出会いちょっと緊張したり。
偶然の出会いはスマホに頼らない方が多く起こる気がする。
ちょっと後悔する事になっても、それも思い出。
いつの間にか笑い話になる。
偶然ちょっとした事があり、
利久庵の美味しい炊き込みご飯をいただいた。
さて、今日はこの先どんな小旅になるだろう。
〇西和賀沢内
利久庵
〇盛岡市大通2丁目2−16 アキヤマビル
「あ・利(あり)」と「和味彩々 田(でん)」























