盛岡食いしん爺日記
<音楽が流れます。音量に注意してください。>
思春期の頃、
ピンキーとキラーズの今陽子の歌う姿に見惚れた。
学生時代は井上陽水の「傘がない」に衝撃を受けた。
大滝詠一のサウンドに心惹かれたり、大貫妙子のレコードを買ったりも。
そうそう大滝氏は、花巻の高校に一年だけ在籍し、同窓だ。
ユーミンは洒落ていて素敵だと思った。
松田聖子の笑顔とヘアスタイル。
勿論、ビートルズ、シャンソンなど洋楽も聴いた。
ギターを抱えフォークソングの真似事。
中学時代1年と少しだけ吹奏楽部に入っていた。
バリトンというあまり知られていない金管楽器。
頭の中に数曲マーチのメロディの一部だけ残っている。
気がつくとカラオケの時代。
矢沢永吉「時間よ止まれ」、玉置浩二「ワインレッドの心」や「メロディ」。
高橋真梨子の「ジョニーへの伝言」などなど。
上手い下手は別にして、よく歌った。
振り返ると、音楽は思っていたより身近にあった。
意外と誰にでも身近なものなんだろう。
子どもの頃、アニメの主題歌で「ポパイザセーラーマン」という、
フレーズのメロディが頭に残っている。
アメリカから渡ってきた漫画「ポパイ」。
オリーブという恋人がいたが、いつも2人の間に立ちはだかるブルート。
巨漢で恋敵のブルートに細身のポパイが窮地に陥り、オリーブを奪われそうになる。
その時、ほうれん草の缶詰を食べると、一気に腕に筋肉が盛り上がり、
ブルートをノックアウト。
何処かで遊んで家に帰る時、一時期よく口遊んだ。
この世に生を受けて初めて聞いた音楽は、何だったのだろう。
母の子守歌なんだろうか。
遅めに起きた朝、フランクシナトラ親子の歌声を聴いていたら、
とりとめもなくそんな事を思い浮かべていた。
その夜、「ポパイ」で食事をする事になった。
午後から出かけ、花巻での用事が済むと、
一緒の人が夕飯は「ポパイ」に行きたいと言い出したのだ。
Frank Sinatra, Nancy Sinatra - Somethin' Stupid
完売した「案山子の大福」ってどんなだろう。
ポパイのスイーツもいい。
一緒の方はサツマイモのポタージュから。
ひと口飲んで、幸福のニコリ。
ハンバーグにチーズのトッピング。
お~!
美味しそう~
ポパイでは、ハンバーグの大きさがポパイとブルート。
ブルートは300グラムはありそうなのだ。
その人はポパイ。
私は、白金豚そのものを味わいたくてソテーに。
そしてパンにした。
今や花巻のブランド「白金豚」。
大切に育てられ、きめ細かな肉質、脂の甘さがたまらない。
口の中で噛むと甘味が広がり、美味しい。
私にとって肉と言うと、やはり豚肉が馴染み深い。
子どもの頃、よく食べた。
すき焼きも豚肉だった。
高校生ぐらいになってから、すき焼きは牛肉だと知った。
その頃、豚肉の方が美味しいと思っていた。
いくら食べても飽きない。
あっという間に自家製のパンと共に消えてしまった。
この店は、白金豚を育む「高源精麦」の直営店。
数年前、店の名前の由来をスタッフに尋ねた事がある。
確か、はっきりとは分からないがオーナーがポパイが大好きだと、
微笑みながら話してくれた。
ラストオーダーの時間になったが、満足でスイーツは次の機会にした。
どうせならゆっくり味わいたい。
「ポパイザセーラーマン」
と口遊むと、
向かいの人が、
「あ~それ知ってる!」
同世代といると楽しいと笑いあった。
会計を終え、棚の前に立ち止まった。
そうそう、上の段にポパイとオリーブ。
下の段の左にいかにも乱暴者のブルート。
店に来た時には、ほぼ満席。
食べているうちに三組がテイクアウトを頼んでいた様で受取りに来た。
しっかりとした肉質で甘い脂の花巻のブランド白金豚をたっぷり味わえる「ポパイ」。
来てよかったと言いながら、盛岡へ向かった。
















