盛岡食いしん爺日記
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花巻市石鳥谷町。
町の通りから入り込んだ田園の中の住宅地。
ひっそりと佇む小さなパン屋「ルーツ」。
一見してパン屋とは分からない人も多いだろう。
数年前に探したが、なかなか分からなかった。
3度目に行って見つけた時、思わず「ここだ!」と声をあげた。
木の看板をよく見れば、
店の名と小さな字で斜めにパン屋と書いてある。
You Are The Sunshine Of My Life (2002 Remaster) · Bobbi Humphrey
店の前にポロンと「焼けました」。
正式には、√s(ルーツ)。
この記号の意味はよく分からないが、
土台、根本などの意味があると聞いた。
「地球、大地の持つ力を大切にしていきたい」
そんな意味だと勝手に思っている。
午後、遅くなると「完売」と窓に貼り紙。
その知らせだけは大きい。
今日は、午後早々に訪れた。
戸を開けると「農園 たそがれ」の木の看板。
「無農薬!うまいよ。」と書かれてある。
「たそがれ」はパン屋の店主の弟さんが営む。
皮がやわらかく甘い飛騨カボチャがあった。
これから色々と野菜が並ぶだろう。
楽しみだ。
入ると、店主が出てきて、
「こんにちは、選んだら声をかけてください」
と奥へ消える。
久し振りで来たが元気そうだ。
彼女の口癖は、
「いえいえ小さなパン屋ですので」。
今日は幾つかのパンが残っていた。
あれこれと選び、奥に「すいません!」。
大きなパンは半分に切っても買える。
「切りますか?」
「いえいえ、久し振りで来たので丸ごと買います。」
誰かに分けようと思い半分に切ってもらうことにした。
準備しながら、
「今日は、何処かで取材ですか?」と聞いてくる。
「仕事と私事と半々なんです、でも残っててよかった」
と言うと、
「小さなパン屋でもこんな日もあるんです」
レジの近くに蜂蜜が置いてある。
聞くと、弟さんが作っているそうだ。
レジの傍に一瓶置いた。
開店してからもう15年ぐらいにはなるだろう。
一心に体に優しいパンを作り続けている。
パンを抱えてルーツを後にした。
向かいの公園で見つけた水仙。
小さな春。
盛岡へ帰り、翌朝。
ルーツの包みを開けた。
勿論、朝食はルーツのパン。
全粒粉の力強い生地。
たっぷり詰め込まれた胡桃。
小麦や木の実などは徹底して有機栽培のものを使う。
レーズンから培養した自家製酵母。
噛むほどに強く感じる小麦と胡桃。
花巻市石鳥谷町、小さなパン屋ルーツの噛むほどに深い味わい「胡桃の底力」。
とても美味しい~
食パン。
自家製の酵母、塩と水だけで作る。
小麦は地元の南部小麦でフランスパン生地の食パン。
ルーツのパンは、噛むことが楽しくなる。
「農園たそがれ」の自家製蜂蜜。
「『秘蜜』~滴~」と書いてある。
瓶の蓋を包む紙が説明書になっている。
小麦や蕎麦などアレルギーの方は少しずつ様子をみながら。
1歳未満には食べさせないでください。
結晶化してしまった場合の取り扱い。
などが丁寧に書いてあり、最後に、
「自然のままのものですので、気になる方また心配な方はご遠慮下さい」。
私は、たっぷりと食パンにつけた。
自然な甘さで大地の恵みがたっぷり。
何もつけなくても美味しいパンが、ますます力強く感じた。
とても美味しい~
パンのくずを使ったざくざくクッキー。
食感はカリカリとして楽しい。
砂糖を使わないので木の実などの味が生きている。
おや?
ルハン君も食べたいのだろう。
でも、これは私の。
とっておきのおやつを出すとテーブルから下り、食べ始めた。
「白いちじくと胡桃の主張」
確かに際立っているいちじくの存在。
このパンも噛むほどに美味しい~
先日、花巻でいただいてきた珈琲を淹れた。
素敵なイラストのドリップパック。
「МINARI COFFEER(ミナリコーヒー)」は、
花巻市の石鳥谷町の国道4号線沿いにある。
そこのドリップパック。
ある家の4月から小学4年生の女の子が選んでくれたものだ。
国道沿いにあり気になっていたが、まだ未体験。
美味しい珈琲だ。
今朝は、花巻の石鳥谷のパンと珈琲で始まった。
きっといい一日になりそうだ。
新学期、入学、転勤などの時期。
新しい息吹と入れ替わりに職場を去る人もいる。
ふと、思った。
年を区切りにすると、終わりの真冬、特に北国では、
陽が短く寒さ厳しい時期に長年勤めた職場を卒業することになる。
それより、年度の方が区切りの時期がいいだろう。
暖かく空の青が濃く、花々が咲きだす頃だから、
第二の人生に向かい元気も出そうだ。

















