冬になると時々、深夜まで仕事をする日がある。
~ゴンが居た頃~
そんな日はゴンも一緒に仕事場に居た。
ストーブの前でスヤスヤ寝ているゴンの傍で
一息つき身体を撫でると
ゴンが薄目を開けて小さく尻尾を振る。
「なに?眠いんだよ」っていうように
少しだけ顔を上げてまた寝入る。
「もう少しで終わるから待っててね」って言うと
伸びをしながらあくびをする。
ゴンの居ない翌年の年明け
仕事をしながら聴いていた深夜のラジオ
最新の曲も懐メロも洋楽、邦楽もランダムにかかる。
そこから流れた歌に大泣きしてしまった事があった。
悲壮感漂う声とメロディーが
まだ悲しみの途中にある心と重なってしまったから。
何があるかなんて
俺は知らない
見たこともない
ただあなたの顔が
浮かんで消えるだろう
そんな事を思い出す歌が
ラジオから流れてきてまた泣いてしまった
深夜のシーンとした仕事場で
ラジオから流れてくる歌には胸をうたれ
今でもヤバい時があります
昼間の喧騒から離れた空間が
そうさせるのかな?
