タロウ!
ンガァ〜ゴォン
タロウ〜!
ンガァ〜ゴォン
ゴンがウチに来る数年前。
当時働いてた会社の駐車場で茂みから白いちっちゃいのが顔を出して隠れた。
いつもキャットフードを車に積んでいた私は、端っこにフードを置いて帰った。
次の日の朝は猫缶を置いて職場へ向かう。
その時は連れて帰るという考えは無く、だだ、これからもっと寒くなるから、せめてお腹がいっぱいになるようにと思っていた。
その日の夕方になると茂みから出て待っていた。
また猫缶を置き、帰ろうと車に乗ったら、一瞬の間にその子は私の膝の上によじ登って、うずくまってしまった。
無言で抱き上げ、猫缶を取りに戻り、そのままウチに連れて帰った。
でも元気が無くご飯も水も口にしない。
次の日の夕方に病院で諸々の診察をして貰い、脱水症状と栄養不足で点滴をして貰った。
虫下しもしたね。
親離れから、ろくに食べられていなかったのだろう。
処置が終わり先生が、家ではブドウ糖を摂らせて!と、水に蜂蜜を混ぜてスポイトであげるという方法を教えて貰った。
3日目には動き回れるようになっていた。
名前はタロウ。
チロという猫がいたけど、ぎこちなくも受け入れてくれた。
視線の先にはチロ
タロウは生粋のハスキーボイス。
子猫には似合わない、しゃがれ声の猫だった。
成長したタロウは、
よく庭でまどろんでいた。
可愛い♡
大好きだったよ
だんだん大人に。
去勢もこの頃だったね。
チロの子供のラムが生まれてからは、
よく遊んでくれていた。
ありがとうね
でも、ウチに来て2年目を迎える前に
タロウは帰って来なくなってしまった。
近辺を探しても見つからず、隣町に似た猫が居ると聞き探しに行く。
有り得なく離れてる場所にも情報があり、それでも見つからなかった。
あの最後の日、タロウが鳴いた時、
すぐ家に入れてればよかった。
ごめんね。
ずっと心配だった。
あれからどうに生きたのか。
最期まで一緒に居られなかった事
ごめんね、タロウ。
あの日々はずっと胸の中にあるよ。
ありがとう。
タロウ
あれからだいぶ時が過ぎたね。
あの頃を覚えてる?
今は幸せですか?
チロとラムと仲良く楽しくね。






