コソラが姿を見せなくなって一年半年近く過ぎた時
それから度々庭に居たので、近所の人に聞いたら
庭で「ニャァオーン」と声がして
「ん?はなちゃん?何で外に?」と思いながら
よく見ると、はなよりデカい猫が居た。
人懐っこくて、リラックスして横になっている。
顔の大きさと体の大きさに
あ〜!コソラみたい!と思った。
それから度々庭に居たので、近所の人に聞いたら
「真下さんちが面倒見てるみたいだよ」とわかった。
コソラと同じように、ご飯を貰って家にも入れて貰えるけど、外で生活してるという、新しいボス猫だったらしい。
そう聞いて、名前を知らない私は「真下くん」と呼んでいた。
想像だけど、コソラは世代交代の時が来て、縄張りを追い出されてしまい姿を見なくなってしまったのかなと思っていたから、もしかしたら真下くんと争っていたかもしれない。
それから何故か毎日家に来ていた。
ご飯を催促して、寝て帰り、また夕方に来る。
はなちゃんとは、付かず離れずだったけど
恋の季節には、はなちゃんを追い回すから
仕事場には泊まらせてあげられなくて
ご飯で誘い外に出していた。
この流れは真下くんが亡くなるまで続いていた。
ある日、庭でずっと横になっていた。
ご飯も食べず次の日も居た。
具合悪いのだと思って、真下さんちに知らせに行くと、もう2日来てないから心配してたのよと。
その時に真下くんの本名が「のこ」ちゃんだと知った。
でも私はずっと「真下くん」と呼んでいた。
真下くん!と呼ぶと真下くんは返事していた。
家に来て3日目の朝にはご飯を食べて出ていった。
怪我をしたりすると、ソラオやコソラのように
何日か休んでいった。
そんな事が数回あり、怪我する子は皆ウチにくるな〜と不思議に思えた。
真下さんに怪我してるからと言いに行き、家まで見に来て貰い病院に連れて行く。
こうなると、どっちが飼い主かわからなくなってきていたけど、最初に真下さんちが飼っていたのだから真下さんの了承を得ないと行動は出来なかった。
ある時、首にリボンが付いていた。
無くなるとまた違う色のリボンを付けてくるから、何だか微笑ましかった。
外のボスなのに!家猫みたい!可愛かった。
そうして去年の秋、毎日来てたのが3日来ず、5日来ず、嫌な予感がしていた。
真下さんからも電話あり、お宅に行ってる?と。
そして1週間が過ぎ、真下くんが死んでしまったらしいと分かった。
ゴンと同じ、国道で轢かれて。
コンビニの人が死んでるのを見たらしく、外傷は無かったと。
可哀想に…
カッパー車が来て連れて行ってたらしいから、真下さんも、真下くんの最期の姿を見れなかった。
真下さんが知らせに来た時には2人で泣いてしまった。
それから3週間くらいして真下くんの夢を見た。
私が真下さんちの方へ歩いて行く途中、真下くんが後を付いて来て振り向くとお座りしていた。
真下くん!早く渡らないと轢かれちゃうよ!お家に帰んな!と言ったけど、真下くんは、お座りしたままジーッと私を見ていた。
そこで目が覚め、真下くん、お別れに来たんだなと思った。
真下くん、可愛かったよ。
ありがとうね。
どうか安らかに。
多分ソラオから繋がってる孫。
曾孫?玄孫?かもしれない。
またいつか、ソラオの遺伝子を代々引き継いだ子の姿を目にする事だろう。
その時を楽しみに!
待ってるよ!
ソラオ!
コソラ!
真下くん!
ありがとう!
以上でソラオ代々のお話は完結です。
ありがとうございました。
真下くん…ごめんね。
