皆さま、こんにちは!
ジュエリーデザイナー、米国公認宝石鑑定士GIA GGの細川文です。
いつもご相談をいただくA.S.さまより、指輪の中石のダイヤモンドを失くしてしまった、というご相談がありました。
ジュエリーでは、メインとなる宝石を中石と言います。
ピンクゴールド台に、左右アシンメトリーの流れるようなデザイン、沢山のメレダイヤがセットされた華やかなデザインです。
透かしになっており、涼しげで夏にぴったりのリングです。
気がついたら、ペアシェイプ型のダイヤモンドがなかった、とのこと、ショックですよね、、。
宝石を留めるのは熟練の職人ですし、簡単に取れてしまうことはないのですが、指にはめるものなので、フォークやナイフなどのカトラリー、ドアノブなど、10年、20年の着用中に当たってしまうことはやむを得ないことです。
複数回の衝撃が加わり、宝石を留めている爪が曲がって、石を押さえていられなくなると、石が外れます。
爪が緩んで石が動く状態で気が付いていただくと、留め直しができますが、なかなか見つけるのは難しいです。
<Before 中石が取れてしまいました>
もしこんなことが起こっても悲しまないで下さい!
新たな石を留めて、綺麗に蘇ります!
Aさまは「誂える石はダイヤじゃなくて、色石にしようかな?ピンクとか?」とのこと。
ダイヤの指輪はお持ちなので、今回は色石で可愛くすることにしました。
ご相談の上、紫色のアメシスト、黄緑色のペリドット、ピンク色のピンクトルマリンの三石が候補に挙がり、指輪に実際に石を乗せてみてお決め下さることになりました。
指輪の台にぴったりと収まる形の、綺麗な石を探します。
難しい見極めですが、ここはジュエラーの腕の見せ所、プロの技です。
<爽やかなペリドット>
<可愛らしいピンクトルマリン>
<大人っぽいアメシスト>
中石によって全然イメージが変わります。
こちらの画像をお送りしたところ「どれも可愛い!迷っちゃう!」と仰って下さいましたが、最初のインスピレーション通りピンク色のトルマリンに決定されました。
当店では全てのリフォーム、お修理について、仕上がりをイメージしていただける状態でお見積もりを差し上げて「これで進めて!」という指示をいただいてから加工に入っています。
<After しっかりと石留めします>
今後石が取れてしまうことがないよう、爪に金を足して補強し、しっかりと石留めしました。
メレダイヤの隙間は徹底的に洗浄し、本来のキラキラな輝きが蘇っています。
貴金属部分の着用によるやむを得ない小傷はピカピカに、鏡のように磨きあげ、ゴールド特有の美しい艶を取り戻しました。
仕上がりをAさまにご覧いただいたところ、
「わぁ~、どうしよう、元のデザインより好きかも♡こっちを付けて帰るわ♬」と笑顔でお喜び下さいました♡
とっても嬉しいです!
<After ピカピカに仕上がりました>
気に入って下さり嬉しいです。
透け感のある涼しげなデザイン、これから活躍してくれそうです。
A.S.さま、いつもありがとうございます。
大切なジュエリーをお任せいただき、心より感謝申し上げます。
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