「半・分解展 その2」からの続き。

 

1868-72年 イギリス 「クリノレットドレス」

 

 

目を引くのが「貝殻のシャトレーヌ」。

「シャトレーヌ」とは、筆記具、鍵、印章などを持ち歩くための腰につける装身具だそうだ。

 

 

左から、回転式の鉛筆、香水瓶、懐中時計のゼンマイ回しと判子、小物入れ(または財布)、マニュキュアナイフとボタンフック、リーディング・グラス。

 

 

リボンに引っ掛けてある部分。

 

 

小物入れ又は財布。貝殻を加工して作ってあり、内側は蛇腹構造になっているようだ。

 

 

こちらはドレスについていた共布で作られたくるみボタン。刺繍がしてある。凝ってる。

 

1820年 イギリス 「エプロンフロント・ジゴスリーブ・ドレス」

 

 

なんて可愛らしい小花模様なんでしょう!

 

 

私は布地の可愛らしさに目が釘付けになったのだが、

実はこのドレスはかなり工夫のある作りになっているらしい。

展示室に掲示されているバーコードを読み込むと、

衣服標本家・長谷川彰良氏による大変詳しい説明が読める。

 

ボタンはほぼ使われておらず、ドレスの下に着用するコルセットにピンで刺して留めて着たそうだ。

そして、ドレスにポケットは付いておらず、ドレスに隙間が開けてあり、ドレスの下にポケットの付いているソムリエエプロンのようなものを着用して、そこに物を入れていたそうだ。ほう…。

 

1770-80年 イギリス 「ローブ・ア・ラングレース」

 

 

このウエスト部分のひだがもう、とても細かい。

そして美しい。

 

 

この布地が素敵すぎる!!

 

 

ショールも可愛い。

 

 

1780年 フランス 「カラコ」のフロント部分。

 

 

この穴に紐を通して着用するようだ。

この穴の処理が気になって撮影。

 

 

この縁は「イングリッシュ・ステッチ」という表地裏地を一気に縫い合わせる技法だそうだ。素早く仕立てられる効率的な方法らしい。

 

1840年 アメリカ 「アンダードレス」

 

 

とても手間がかけられている下着なのである。

 

 

ピンタック?

 

 

これで張りを作っているのだろうか。細かい!

 

 

本展覧会は、写真撮影可、そして衣服を触ることもできた。

手縫いの縫い目、裏側も舐めまわすように拝見。

技術に驚くばかりである。

 

長谷川氏によるレクチャーも大変興味深かった。

久々に、「じっくり勉強」したような気分。

いやあ、楽しかった。