衣服標本家の長谷川彰良氏の個人コレクションの展覧会「半・分解展」に行ってきた。

18世紀から19世紀末までの衣服約50点が展示されていた。

 

「半・分解展」は、渋谷区ギャラリー大和田にて開催、1枚のチケットで10月17日~29日の会期中何度でも訪れることができ、展示のほか長谷川氏によるレクシャーも催され、写真撮影も可であった。

 

私は会期中2回訪れ、長谷川氏によるレクシャー1回を体験することができた。

 

先ずは、「お直し・リメイクの歴史」をテーマにした展示。

 

こちらはフランスで1780年製作の「アビ・ア・ラ・フランセーズ」(男性の盛装)を1880年に「バッスルドレス」にリメイクしたものだそうだ。

 

 

こちらの刺繍にうっとりである。前面部分。

 

 

上着の華やかな刺繍も魅力的だが、その下の部分の刺繍も気になる。

 

 

さらに拡大。

 

 

後部分。

 

 

刺繍糸が細くて、日本刺繍を連想。美しい。

 



次は、1780年イギリスで製作された「ローブ・ア・ラングレーズ」を1880年に「バッスルドレス」にリメイクしたもの。

 

 

スカート部分。

 

 

先ほどのドレスの後ろは、フランスで1760年製作の「アビ・ア・ラ・フランセーズ」をイギリスで1895年に「ジゴスリーブドレス」にリメイクしたもの。

 

 

「ジゴスリーブ」とは?調べてみると、「ジゴ」は羊の脚という意味で、袖の上部が膨らみ、手首にかけて細くなる形状の袖をいうようだ。

 

前から見ると、男性の盛装をリフォームしたように見えないが、後ろを見ると、

 

 

ふむふむ、何となくそういう感じ。解説を読むと、元の男性用スーツのお尻の部分には2mを超えるプリーツ布が折り重ねられてあり、女性の体形に合わせて、不用な部分は切り取り、襟に使ったそう。

 

 

こちらも素敵な布地だったなあ。

 

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1810年にフランスかイギリスで製作された「アビ・ア・ラ・フランセーズ」。

 

 

当時は、あらかじめ刺繍された布が売っていたそうで、好みの布を購入して仕立て屋さんに持ち込んで作ってもらっていたそうだ。ほう…。それにしても素晴らしい刺繍である。

 

その2に続く