8月11日にサントリー美術館「開館60周年記念 まだまだざわつく日本美術」の後期展示に行ってきた。
本展覧会は、(めずらしく)メンバーズ・スライドレクチャーに当選したため、鑑賞に熱が入り、前期展示だけでその4まで記事を書いてしまった。
後期展示も大変興味深い内容だった!
「武蔵野図屛風」 六曲一双 江戸時代 17世紀
前期と扇替である。良いねえ。
「鼠草子絵巻 五巻」 五巻のうち 室町~桃山時代 16世紀
絵巻の紐がハート型に、前期は「新蔵人物語絵巻」の紐がハート型になっていた。
この「鼠草子絵巻 五巻」で鼠の権頭が姫君の残した嫁入り道具を並べて未練の和歌を詠う場面が展示されていた。私が注目したのは…
「鬘」!鬘も嫁入り道具だったのね。そうか、そうだよね。何かで読んだことがある。絵巻に描かれている立派な長い、たっぷりとした髪。鬘をご使用だったのだと改めて認識。
「薄蝶螺鈿蒔絵香枕」 一基 江戸時代 17世紀
解説パネルによると「中に香炉を入れて女性の髪に香りをつけるための香枕」。
そして、模様については、「こてふ」(胡蝶)=「来てふ」(来てほしい)らしい。おおっ!
さらに、枕なので、『荘子』の「胡蝶の夢」が連想され、「夢の中で胡蝶となって、手招きするあの人に会いに行きたい」との思いが感じられると書いてあった。おおっ!
この角度からも美しい。上部にランダムに穴が開けられているのもオシャレ。
「縞雄日芝蝶螺鈿蒔絵重箱」 一合 江戸時代 17世紀
前期展示同様、このように展開図が添えられており、大変分かりやすい。
2020年の「ART in LIFE, LIFE and BEAUTY 後期展示」でも撮影しているが、いつ見ても美しい重箱である。
この横縞部分の細工の精巧さ。うっとり。
解説パネルに「雄日芝は秋を連想させる植物で、真っ直ぐに伸びる姿が印象的です。縞模様は東南アジアの縞織物から影響を受けて流行しました。縦と横、日本的な情緒と異国趣味など対比を意識したデザインが逸脱です」とあった。
「縦と横」ね。なるほどね。
「吉原風俗蒔絵提重のうち重箱」 一具のうち一合 江戸時代 19世紀
遊女をめぐる視線のドラマが描かれているそうだ。
「視線のドラマ」も気になるが、とにかく美しい重箱だ。
こうやって平面で見ると分かりやすい。
「兎蒔絵茶箱」 一基 江戸時代 17世紀
2024年「サントリー美術館コレクション展 名品ときたま迷品 後期展示」でも撮影しまくっている。大変可愛い茶箱である。
蓋も撮影。
兎のシルエット?
作品番号5-2「東こぎん 着物」 一領 江戸~明治時代 19世紀
トルソでの展示も前期とは違う模様に。
※解説パネルや作品リストに「一領」と書かれてた。
私は、着物の数え方として思い浮かぶのは「着」や「枚」。
調べてみると、「領」は一揃いの衣装を数える語だそう。
この「領(くだり)」は、首筋、着物の衿を表すようだ。
辞書によると、「領」で数えるものとして、衣服、具足、鎧などがあげられており、袈裟も「領」だそう。ほう~。
作品番号5-22「東こぎん 身頃」 一枚 江戸~明治時代 19世紀
解説パネルによると、「きくらこ」を囲んだ菱形の模様を2本の「石畳」で繋いでいるという構成であるそうだ。※「きくらこ」は模様の名前。
部分的に模様崩れもあり、「美しく誤魔化するかもまた刺し手の腕の見せ所といえます」と書いてあった。なるほど。
拡大。美しい。
「棲鸞園画帖 第十五図 酔李白図」 円山応挙
18~19世紀 一帖(十五葉)天明7年(1787)跋
前期は伊藤若冲、頁替で後期は円山応挙。
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前期展示では見つけられなかった「袋法師絵巻」の「隠れ法師」を発見。
「吹き抜けスペース」の天井からぶら下げられている装飾に!
いたいた!
そして…。
出口の表示に。
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美術館と同じ東京ミッドタウン内にある「酢重ダイニング六角」でランチ。
「すくい豆腐と薬味の盛り合わせ」
「本日の鮮魚のカルパッチョ」
「温野菜の鶏そぼろ味噌がけ」
主菜「彩り野菜と信州産豚肉の黒酢炒め」
そして「ご飯と味噌汁のセット」
酢重自家製デザート
コーヒーと。
大人気の酢重ダイニング、美味しいのはもちろんだが、器や盛り付けが素敵だなあと思う。

































