本日は、太田記念美術館に行ってきた。

 

 

「表装 ー肉筆浮世絵を彩る」展である。

 

 

私は表装を見るのが好きである。

図録に表装部分まで掲載されることは稀で、普通は絵画部分しか掲載されない。

 

展覧会に行くと、額縁や表装によって絵画の表情が変わるだろうなあと思う時がある。

 

太田記念美術館の肉筆浮世絵コレクションから、優れた表装がなされた作品を厳選した展覧会である。

 

**メモ**

 

山東京伝 「霊祭の美人」 紙本1幅 18-19世紀

 盂蘭盆が題材の作品。中廻しに2種の裂が使われており、左側が杢目絞り?の裂で右側が染の地に色糸や金糸の刺繍がされている裂で、両方とも青を基調にしているのでしっくりと合う感じ。

 上下に大柄の文様が染められた萌黄の裂、一文字に車輪の絵が金色で描かれている黄色い本疋田絞り?の裂が使われているのも、とにかくオシャレなのであった。

 

葛飾北斎 「風俗三美人図」 紙本3幅対 寛政10年(1798)頃

 左幅が風呂場に向かう女房、中央が歌舞伎見物の御殿女中、右幅が吉原遊郭の花魁の3幅で構成されている。

 上下が萌黄、中廻しが、所々につる植物?の葉、実?が織られている紫色の裂、一文字に金色に巴紋(雷神が持っている太鼓に描かれているような…紋)が描かれているのも良い感じである。

 

月岡芳年 「歌川国芳肖像」 紙本1幅 明治6年(1873)

 国芳の十三回忌の書画会で弟子の月岡芳年が描いた追善絵だそう。

 中廻しに明るめの紫色に白く大きな文様が染め抜かれ、絞り染めの麻の葉?もあり、とにかく粋な感じの裂が使われている。

 国芳は染色屋出身だそうで、その国芳を飾るにふさわしい裂であると解説パネルに書かれていた。なるほど!

 藍色の陶器軸が使われており、描かれた国芳が締めている帯、肩に引っ掛けている手ぬぐいの藍色に通い合っているとも解説パネルに書かれており、ああ、なるほど。

 そして、国芳の傍らには白いふんわり可愛い猫が描かれている。国芳は猫好きだったとのこと。

 とても素敵な優しい絵だ。

 

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太田記念美術館とちょっと距離があるのだが、根津美術館近くの一保堂茶舗青山店でお茶を味わった。

 

 

目の前の建物は根津美術館である。

メニューに「すっきり軽やか」と書かれていたので「玉露 滴露」をお願いした。

 

本日は、お茶に付いてくるお菓子が京都の名店「聚洸」の生菓子なのである!!!

 

通常は、飲物にお菓子が1つなのだが、もう1つ、単品として注文することができるとのことなので、本日の2種類ともお願いした。

だって、「聚洸」なんだもの。

 

「早蕨」

 

軽羹。ふわふわなのだが、しっかり弾力もあり、これは美味しい。

 

「春の道」

 

羽二重餅。中は桃色の餡。羽二重餅のふわふわはなんて幸せなんだろう。

これはゆっくり味わいたい!

 

「京都航空便」で「聚洸」の生菓子を予約するのは至難の業である。

ああ、ここでゆったりと味わえるなんて…夢みたいである。

 

美味しかったので「滴露」を求めた。

玉露といえば、低い温度で淹れるのが一般的だが、この「滴露」は熱湯で手早く抽出しているそうだ。

2煎目、3煎目は、急須に熱湯を注いだら、直ぐに湯呑に移すようスタッフさんに教えていただいた。ふむふむ。爽やかな味が3煎目までしっかり残っていて、大満足。

 

 

太田記念美術館では、「表装―肉筆浮世絵を彩る」展の図録を求めた。

自宅でも美味しいお茶を飲みながら、ゆったりと図録を眺めたい。