読了。
YouTubeの「あべよしみ 朗読の部屋」で林芙美子の短編作品を聞くようになり、文字でも読みたいと思った。
トランク-林芙美子大陸小説集 (著)林芙美子
本書には7作品掲載。
『泉』 パリ赴任した夫の元に行くため、1人でマルセイユまで船で向かった女性が主人公。船旅で青年を紹介され交流する。旅で知り合う異性は魅力的なのかも知れない。物語の最後はビックリ。
『運命』 9月に「あべよしみ 朗読の部屋」で聞いている。昔の恋人を訪ねて上海に渡る女性が主人公。朗読を聞いているときは物語の流ればかりに気が行ってしまったが、文字で読むと、主人公はいわゆる「OL」であり、当時は流行に敏感で、あか抜けた職種だったが、男性からは一歩引かれた存在だった様子が描かれていたことに気づいた。なるほど、それが背景の一つとしてとっても重要。
『黄鶴』 新聞社の特派員として南京視察に行く女性が主人公。若い従軍記者の男性がある女性が住んでいた部屋に心を残しているエピソードが何ともほの悲しい。
『雨』 7月に「あべよしみ 朗読の部屋」で聞いている。ブログには「もしかすると旧仮名遣いかも」と書いたが現代と同じ仮名遣いであった。
『幕切れ』 満洲で芸者をしていた女性の昔語り。こちらもほの悲しい。
『トランク』 ロシア駐在の男性2人が転勤になりパリに移動することになる。その時に大きなトランク2つを持ってシベリア鉄道に乗車する。男性2人がロシアで知り合った現地女性は、いったい何者だったのだろうか。物語を読んでいて、ふと、元・日産自動車会長ゴーン氏を思い出した。
『漣波-ある女の手記-』 パリ駐在の御主人のもとに行く奥様のメイドとして同行する17歳の女の子が主人公。当時、このような若い女性が渡欧すること自体大変珍しいことだったろう。主人公はパリで様々な経験をしていく。絶筆となった作品。その後が気になるが、このまま終わっても良いかもしれない。
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「一炉庵」の「栗蒸し羊羹(白あん)」を発見!
「蜜漬けした渋皮栗一粒ときざみ栗を入れ蒸し羊羹では珍しい白餡で仕上げました」と書かれている。
おお…。
脇山さとみ氏のお皿、塩鶴るりこ氏の「皮鯨 湯呑」で。
白あん×栗、しかも刻み栗入り、とても美味しい!!




