読了。
林芙美子作品を初めて読んだのは「林芙美子紀行集 下駄で歩いた巴里」。
その後、仕覆作成時にNHKラジオの朗読番組を聞くようになり、「アナウンサーが読む 林芙美子『下町(ダウン・タウン)』」を聞き、友人からの薦めでYouTubeでも林芙美子作品の朗読を楽しむようになった。
そして、ついに『放浪記』を読もうと決意(?)したのだ。
林芙美子の代表作で出世作であり、どんな作品かは凡そ知っていたものの、実は全く分かっていなかったことが分かった。
放浪記 (著)林芙美子
恥ずかしながら、『放浪記』に第1部、第2部、第3部があることを知らなかった。
第1部の最初は、普通の自伝のような文章で、ふむふむと読み進めて行き、いきなり(十二月×日)と日記になる。12月の日記が続き…突然(四月×日)に。
これが中々慣れない。
(五月×日)に派出婦会で「薬学生の助手」の仕事を斡旋してもらい、面接に行くと1か月35円の仕事が内定したようだったので、(一読者の私ではあるが)ほっとしたところ、次の日記は(十一月×日)で、日給75銭の女工になっている。(五月×日)では「三十五円毎月つづくといいと思う」とあったのに…。
5月×日から11月×日までの間にいったい何が起こって「薬学生の助手」の仕事を辞めたのか…知りたくてたまらない。
そして、第一部は、童話の稿料二十三円が書留で届いたところで終わる。
ああ、良かった!これから作家として大成していくのね…と思っていたら…
第二部のスタートは、「島」に帰省し、かつての恋人との話になる。
あれ?このエピソードは?と巻末の「林芙美子略年譜」を見ると納得。第一部の後の話が第二部ではないのだ。
第一部、第二部、第三部となっているがそれぞれ独立していて、時系列順ではないらしい。
第二部は恋愛に関する内容が多いが…どの恋もあまり上手くいかなかったようだ。
そして、第二部に「(九月×日)今日もまたあの雲だ。」と関東大震災の後、米二升を背負って両親の住む新宿に向かう記述がある。地震当日の日記はない。そこでもある男性とのエピソードが綴られている。
第三部はがらっと雰囲気が変わる。第一部と第二部が戦前に出版されており、第三部は戦後に出版された。作家名など固有名詞が多く、皇室に関する記述(感想のような)もあり、これは戦前には出版できないだろう。ドメスティックバイオレンスの記述(これは戦前は一般的だったのかも知れないが)もあった。
第三部の終盤に『風琴と魚の町』を執筆している様子が書かれている。「尾道を舞台に芙美子の少女時代を題材にした名作」と注釈があったので、こちらはぜひ読みたいと思う。
私は、本書を岩波文庫で読んだ。注釈が見開きの左側にあり、これは大変読みやすかった。
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「銀座トリコロール」の玉川高島屋SC店へ。
いつも混んでいるのだが、ちょうどカウンター席が空いていた!
「アンティークブレンドコーヒーとエクレアのセット」
こちらのエクレアは注文してからクリーム類を挟んでくれるのだ。
シューがさっくりとして美味しかった。


