東京藝術大学大学美術館に行ってきた。
まだ桜も咲いている。お花見の人々も。
相国寺承天閣美術館開館40周年記念「相国寺展」である。
公式「X」(旧Twitter)にロッカーの数が少ないといったようなことが書いてあったのだが、これまで預けられないことはなかったし、平日(午後1時半頃)なので大丈夫だろうと高を括っていたら…いやはや、空くのを待って、大変だった。
今後は駅のコインロッカーなどにあらかじめ預けたほうが良いかもと思った。
気になった作品をメモ。
第一章 創建相国寺─将軍義満の祈願
「唐物小丸壺茶入(唐物青貝四方盆添)」 一式 慈照寺
茶入:中国・南宋-元時代 13世紀
盆:中国・明時代 16-17世紀
8代将軍足利義政が所持。「小丸壺茶入」はその名のとおりコロンと可愛らしい感じ。茶入の仕覆、茶入れのケースである挽家とその仕覆も展示。盆は唐物の螺鈿模様。
第二章 中世相国寺文化圏─雪舟がみた風景
「十牛図巻 」 伝 周文筆 一巻 紙本墨画淡彩 室町時代 15世紀 相国寺
禅の教えで、悟りに至るまでの10段階を表したもので、私は、「尋牛(牛を探す)」「見跡(牛の足跡を見つける)」の不安げな人物、「見牛(牛の姿を見る)」「得牛(牛を捕まえる)」の牛と格闘する人物、「牧牛(牛を手なずける)」「騎牛帰家(牛の背に乗り家に帰る)」の牛と人物の何となくほのぼのとした雰囲気が良かった。
ポストカードがあったら、欲しかった。
第三章 『隔蓂記』の時代─復興の世の文化
「観音猿猴図」 狩野探幽筆、狩野尚信筆、狩野安信筆 三幅 紙本墨画淡彩
江戸時代 正保2年(1645) 相国寺
前期展示。真ん中が狩野探幽による白衣観音図、左右は探幽の弟二人が描いた猿猴図ということで三兄弟による合作。
「花鳥図衝立」 狩野探幽筆 二基 絹本墨画淡彩
江戸時代 慶安元年(1648)相国寺
前後期画替。右の衝立には鶏、左の衝立には蓮の上の小鳥が描かれており、とても良かった。
新奇歓迎!古画礼讃!─若冲が生きた時代
「玉熨斗図」 伊藤若冲筆 一幅 紙本墨画 江戸時代 18世紀 鹿苑寺
宝珠、隠れ蓑、打ち出の小槌が描かれている。太い線で大きく描かれている大きな絵。
重要文化財「大書院障壁画」 伊藤若冲筆 紙本墨画
江戸時代 宝暦9年(1759)鹿苑寺
一之図 葡萄小禽図/二之間襖絵 松鶴図
四之間 双鶏図
鹿苑寺(金閣寺)大書院の障壁画。復原のCG動画が上映されていて、それも良かった。
「竹虎図」 絵:伊藤若冲筆 賛:梅荘顕常筆 二幅 絵:紙本墨画 賛:紙本墨書
江戸時代 18世紀 鹿苑寺
上部の竹の葉は早い筆さばきで描かれたような感じ。虎の毛などは非常に細かく巧みに描かれ、テクニック満載。虎の顔は何となく可愛い。
「乗興舟」 伊藤若冲筆 一巻 紙本拓版
江戸時代 明和4年(1767)和泉市久保惣記念美術館
前後期場面替。「乗興舟」は恐らく様々な版を見ていると思う(13本が確認されているらしい)。
昨年2024年に福田美術館で、同館所蔵の丸ごと一巻を詳しい解説付きで鑑賞したことを思い出す。福田美術館所蔵のものは一部欠損しており、その欠損部分の和泉市久保惣記念美術館所蔵作品の写真が掲示されていた。つまり、こちらの作品だ。
今回は八幡から橋本までの部分が展示されており、場面替えあり。
「売茶翁像」 伊藤若冲筆 梅荘顕常賛 一幅 絹本墨画 江戸時代 18世紀 相国寺
第5章 未来へと育む相国寺の文化─“永存せよ”
国宝「玳玻盞散花文天目茶碗」吉州窯 一口 中国・南宋時代 12–13世紀 相国寺
前期展示。おお、前期のみ展示だったのか、来てよかった。ものすごく良かった。
どこかの展覧会でも見ているような。
見込み部分の唐花門が黒いレース糸で編んだモチーフのように見える。
こちらは、松平不昧が所有していたことがあり、萬野美術館から相国寺に寄贈されたものらしい。
「萩芒図屏風」 長谷川等伯筆 六曲一双 紙本金地著色
桃山時代 16–17世紀 相国寺
「探幽縮図画帖」 狩野探幽筆 一帖 紙本墨画淡彩 江戸時代 17世紀 相国寺
前後期場面替。
鑑定のために持ち込まれた作品を模写したもので、史料的価値は高いそうだ。
「周茂叔愛蓮図」 狩野尚信筆 一幅 絹本墨画淡彩 江戸時代 17世紀 相国寺
前期展示。蓮の池に浮かべた舟に乗る周茂叔が描かれている。お供の子ども同乗。小机の上にあるのは香炉か。こういう絵画を見ていると、私も絵の中に入って、美味しい煎茶など飲みながら、一緒に寛ぎたいと思ってしまう。
重要文化財「七難七福図」 円山応挙筆 三巻 紙本著色
江戸時代 明和5年(1768)相国寺
前後期場面替。「天災巻」は大蛇、「人災巻」は追いはぎのシーンが展示されており、応挙ならではの巧みさで描かれているため、恐ろしいなあと思って鑑賞し、最後に「福寿巻」が展示されておりほっとした。画面には桜、祝宴に呼ばれた人々、その人たちを運んできたと思われる人々などが描かれている。使用人と思われる人々が大口を開けて笑っていたり、大きく欠伸をしていたり…ああ良かったと思った。
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春らしい羊羹を味わった。
「乃し梅本舗 佐藤屋」 桜ようかん
高橋朋子氏の「銀彩銘々皿」にのせて。
お皿は日本橋三越本店アートスクエアで4月9日から催されている「高橋朋子展 Moon Pavilion 月巡りの詩」で求めたもの。
高橋氏の作品ではこれまで見たことがない真ん丸のシンプルなお皿である。
聞いてみると、高橋氏のお師匠が窯を閉めるとのことで、お師匠さんのお弟子さんが成形したものだそうだ。そのお皿に高橋氏が銀彩をほどこして完成させたもの。
通常は、高橋氏自らろくろを回して成形しているそうなので、珍しいお品。
もう出ないとのこと。
羊羹がより美味しそうに見えるではないか。
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「美濃忠」 さくら羹
桜餅をそのまま羊羹にしたものだそうだ。
封を開けると桜の香りがする~。
道明寺が使われており、確かに桜餅の味である。
とても美しい。
これは来年も食べたい。私は道明寺が好きなのだ。









